福岡伸一「ゆく川の流れは、動的平衡」

佐鳴湖畔を歩いているとカワセミを見かけることがあります。 鴨江寺の池でもたまに遭遇します。 カワセミの漢字は「翡翠」。 宝石のヒスイ(翡翠)と同じです。 色が同じだから同じ漢字のようですが、なんと鳥の方が先のようです。 あの美しい色の鳥と同じ色だ…

金子あつし「風疹をめぐる旅~消される「子ども」・「笑われる」国~」

数年前風疹の抗体検査をしました。 小学生のとき発疹が出る病気を何回かやっています。 でも麻疹(はしか)なのか風疹なのか水疱瘡なのか認識していませんでした。 医者にも行っていないと思います。 ここ数年風疹についてのニュースを聞くようになりました。 …

飯間浩明「つまずきやすい日本語」

人はそれぞれ独自の脳内辞書を構成しています。 同じ単語を使っても微妙な違いが生まれます。 それが「つまずき」となります。 「そもそも言葉は伝わらないもの」だと。 それに世代間、地域間での差異が加わりとなおさらです。 正しい言葉もなければ、変わら…

養生

(土偶!についてはまたいつか…) 極寒かと思えば急に寒さが緩んだり、なかなか過ごしにくい毎日ですね。こんな時は養生が大事というわけで、前にご紹介した「気のはなし」の若林理砂さんによる「養生こよみ」を手に取りました。 あの頃はたしか夏至からしばら…

お茶の話2

( 霧が立ち込めてしっとりとした朝の茶畑) お茶の志田島園さんとの出会いは、いつもふわっといい風をつれてきてくれる友人の紹介でした。信頼して流れにのってね、と自分の感覚も囁いています。 茶園を訪ねた日、当初は室内の軽作業をお手伝いするつもりでし…

2023年2月の予定

2023年2月の予定です。 営業日:水・木・金曜日 10時頃~16時頃 おやすみ:土・日・月・火曜日 2月8日の営業時間は10時~13時です。 書籍目的だけのご来店も大歓迎です。 (タップorクリックで拡大します。) 読書空間 ひつじ日和

吉田篤弘「レインコートを着た犬」

子どもたちが幼稚園に通っていた頃。 徒歩での通園だったので雨の日はレインコートを着ました。 レインコートと言わずにカッパと言っていましたが。 これらの装備は雨の日を楽しむアイテムです。 水たまりにどぼどぼと入るのは大人でも楽しいものです。 レイ…

カート・ヴォネガット「国のない男」

小学生の頃だったと思います。 原油はあと30年で尽きてしまうと、社会か何かの授業で学びました。 もし原油が無くなってしまったらいったいどうするんだろう、と不安を感じると同時に、30年後なんてまだまだ先のことで想像すらつきませんでした。 その30年は…

店舗案内

読書空間 ひつじ日和について ・ちいさな本屋です。 新しい本も古本も販売しています。 ・ひとりの時間をお楽しみください。 読書をしたり瞑想をしたり。 お席をご利用の場合はお飲み物をご注文ください。 お席+お飲み物で500円(税込)です。 一部炭酸飲料70…

千早茜「西洋菓子店 プティ・フール」

小学生の頃、近所に洋菓子店ができました。 それまでケーキを売っているようなお店は見たことが無かったのでとても新鮮でしたし、わくわくもしました。 いま考えてみると売っているケーキは昭和的なオーソドックスなものばかりでした。 どっしりとしたスポン…

お茶の話1

ここはお茶処静岡です。子供の頃から暮らしの中には常にお茶。あたりまえにある存在。だからこそ、専門家でもないのにお店で提供して対価を頂くのはなんだか気が引ける…。 本当はお茶がいちばん好きなのに。いちばん好きなものを好きと言いたい。そんな奥底…

永井玲衣「水中の哲学者たち」

哲学、と聞くととても堅苦しく難解なものと思ってしまいます。 この本を読むと、それがすこし和らぎます。 いつも何気なく考えてることは全て哲学と言って良さそうだからです。 「小学校のときの給食の味噌汁に入っている、ちょっと煮込まれすぎてどろっとな…

浅間厳冬

(浅間山) 何かをしっかりと受け取るには時間が必要なことがあります。そのタイムラグは大きいほど、深い気づきや癒しを与えてくれる気がします。見えなかったものが見えてくる面白さは、生きる喜びにもなります。 長野の暮らしを経て、浜松に戻り随分経った…

岡田悠「10年間飲みかけの午後の紅茶に別れを告げたい ; 部屋をめぐる空想譚」

15年くらい前によく見ていたWEBサイト、デイリーポータルZ。 愉快な気分になりますが、役に立つことはありません という、紹介の言葉そのままの、確かに人生の役に立ったことはありませんが、とても楽しい時間を過ごしました。 この本からもそんな匂いが漂っ…

2023年1月の予定

2023年1月の予定です。 年始は1月4日からです。 営業日:水・木・金曜日 10時頃~16時頃 おやすみ:土・日・月・火曜日 書籍目的だけのご来店も大歓迎です。 (タップorクリックで拡大します。) 読書空間 ひつじ日和

凍結

凍結した湖面です。 寒そうですね。寒かったです。 ついでに滝も凍結。 浜松ではあまり経験しないこと。長野はいつでも刺激的です。 凍結といえば少し前によく聞いた 「Twitterが凍結」というフレーズ。 やってなければ凍結しようもないか〜。気持ちはほんわ…

吉田篤弘「それからはスープのことばかり考えて暮らした」

今まで映画館で同じ映画を2回以上観たことはありません。 ところがオーリィさんは何度も何度も観に行きます。 5年間で25回も。 その目的は・・。 「3(トロワ)」というサンドイッチ屋さんのサンドイッチも毎日食べてしまいます。 食べるたびに美味しさが増す…

斎藤幸平「100分de名著 カール・マルクス 資本論」

先日高速道路を走っていたら、極端に遅くなったり、急にスピードを出したりする車がありました。 追い越し時にちらりと横を見ると、スマートフォンを操作しながら運転していました。 前方確認よりもスマートフォンを注視する時間の方が長いようです。 資本主…

アントワネット

マリーアントワネットが飢えた民衆に「お菓子を食べればいいじゃない」と言った、という話はよく見聞きしました。本当か嘘かはわかりません。極端な話には何か理由があるかもしれない。想像力を働かせてみるのは楽しいですね。世の中を見渡せば今もなお、真…

吉田篤弘「つむじ風食堂の夜」

もし人工的に積乱雲を作り出し、雷を呼ぶことができたら、そしてその雷をつかまえ、蓄電することができたらエネルギー問題は解決します。 ノーベル賞ものの快挙でもあります。 その第一歩は人工的に雨を降らせることでしょう。 小さな商店街、路面電車、大衆…

津村記久子「この世にたやすい仕事はない」

仕事で燃えつきてしまった主人公。 退職してぶらぶらしていましたが、失業保険が終わってしまったと同時に職を探します。 偶然なのか必然なのか出会ってしまった五つの職業。 どれも異色なものばかり。 その中の一つに悪徳商法に関係するものがありました。 …

吉田篤弘「フィンガーボウルの話のつづき」

読み易い文章だけれど、その世界は他の誰とも異なっている。 しかもその世界にどっぷりと浸っていたい。 これが良い小説の条件の中に入ります。 吉田篤弘さんはまさにこの条件を満たしています。 ふわふわとした、あたたかい感じを受け続け、読み終えてしま…

チャールズ・ディケンズ「オリバー・ツイスト」

ディケンズさんの初期の作品。 おおよそ200年前のものです。 移動手段は馬車。 夜の灯りはロウソク。 お風呂に入っている様子はありません。 みなしごのオリバー・ツイストは10代前半。 いつもお腹を空かせています。 社会の底辺で生き続けるオリバー。 自分…

佐高信x魚住昭「だまされることの責任」

「だまされる」という言葉について考えてみます。 誰かを信頼していたとします。 その人に何かを一任します。 思っていた結果と違った場合、だまされた、と思うはずです。 一般的に政治や医師や先生を信頼して、いろいろとお任せします。 同じ思考を持ってい…

クリスマスローズ

クリスマスローズが咲きました。真白な可愛らしい姿を今年もありがとう。昨年より花芽も増えてうれしいな。花言葉は「いたわり」「なぐさめ」「追憶」起きたくない冬の朝に元気をもらいました。 読書空間 ひつじ日和

探しもの

「きんいろのしか」という絵本があったら教えて下さい。 そう頼まれたのはいつのことだったかしら。探しものがみつかるのは忘れた頃ですね。 バングラデシュに伝わる昔話を石井桃子さんのお話と秋野不矩さんの画で。なんだか贅沢です。 心優しい少年が王様の…

阿部謹也「ハーメルンの笛吹き男 伝説とその世界」

ハーメルンの笛吹き男のお話は、いつか覚えていないくらい小さい頃から知っています。 ドイツの都市、ハーメルンで1284年に130人の子どもたちの行方が分からなくなってしまったことは事実である可能性が高いです。 そして当時から笛吹き男と呼ばれた遍歴楽師…

森達也「いのちの食べかた」

今日食べた食品はどのようにしてここまで食卓までたどり着いたのでしょうか。 パンや麺類の小麦粉はどこかの国で育って日本に来ているはずです。 ナッツ類は想像すら難しいです。 中国産のワカメはどの海域で取れるのか。 冬にとれるキュウリやレタスはどん…

吉田篤弘「ソラシド」

「冬の音楽」から何を思い浮かべるでしょうか。 「サイモン&ガーファンクル」は冬のイメージがあります。 その音楽をどの季節にどれだけ聞いていたかが大きいかもしれません。 音楽がテーマの本です。 冬の音楽も出てきます。 少し古い音楽に詳しい人にはた…

山下清「ヨーロッパぶらりぶらり」

山下清さんのイメージはテレビドラマからの影響がかなり大きいです。 そのイメージが良い方にひっくり返る本でした。 様々なことをしっかりと理解しています。 人との接し方も丁寧です。 ただ少しだけ思考が異なります。 その少し異なった考え方がとても面白…