読書空間 ひつじ日和

浜松市の小さな書店です

2025-08-01から1ヶ月間の記事一覧

森の散歩道

大勢の人で賑わう美術館の外にひっそりと森の散歩道がありました。私たち以外に人はいなくて静かな道。鳥や虫の声、風や水の音に耳を澄ませて歩くと、たくさんの生きものに溢れていることがわかりました。 普段触れることのない芸術作品を間近にするのはとて…

中川毅「人類と気候の10万年史」

過去の地球上の気候を知りたいと思った時、どんな方法を思いつくでしょうか。この本に載っている方法はびっくりします。簡単に言えば過去の堆積物ですが、長い間手つかずの場所があるなんて。しかも日本に。(水月湖)過去の多様な知識の蓄積と重ね合わせるこ…

石橋毅史「本屋な日々 青春篇」

旅をしながら本屋さんを巡る著者。100の書店があれば100の哲学があります。 共通点は商売としてはとても厳しいということ。それでも本を売る喜びの方が勝っているのでしょう。何か特別な力が満ちているようです。 この先もっと大きな何かがあるような気がし…

2025年8月の予定

2025年8月の予定です。急に日程、時間等、変更する可能性があります。事前に当ブログでご確認ください。 営業日 木、金、土曜日 17時頃~20時頃おやすみ 日、月、火、水曜日14日~16日はおやすみです。 ・静かな空間づくりにご協力ください。・喫茶の提供は…

ひぐらし

私の住む辺りでは聴くことがないので避暑先のひぐらしの声は特別感があります。夏が終わってしまうようなさみしさも。暑さが和らぎますよう。 読書空間 ひつじ日和

「図説 アーネスト・サトウ」

司馬遼太郎さんの「世に棲む日日」にも登場するアーネスト・サトウ。高杉晋作や伊藤博文と交渉します。当時のイギリスと日本の接続点のような人です。 1800年代中盤に来日し、長く日本を観察しました。日本の至る所を歩いてもいます。浜松にも宿泊していまし…

久坂部羊「無痛」

ミステリーなのですが、その中に医療とは何か考えさせられる内容がたくさん入っています。 もしガンが見つかったらどうするか。一生懸命に副作用を覚悟しながら治療をするのか。残された時間を有意義に使うのか。手術は絶対なのか。抗がん剤による体力的な問…

身軽

身も心も軽くあるのはいいですね。歳を重ねることは浄化だといいなと思います。両親を見ていてもそう感じます。最近は彼らから感謝の言葉しか聞きません。 老化は浄化。(酸化や糖化ではちょっとさみしいですよね 笑)種々の執着や思い込みから離れ、軽やかに…

藤岡換太郎「三つの石で地球がわかる」

小さいころ住んでいた地域は軽石が多く、それで道路に絵を描いたりしました。歩いて通える距離に学校があったのですが、学校周辺の石は黒っぽいものが多かったように思います。今調べてみると地質が異なるようです。 石の事を調べると宇宙のことにだどりつき…

角田光代 山本淳子「いま読む『源氏物語』」

同じ日本人なのに、日本語なのにすっかり読めなくなってしまった源氏物語。言語の変化は思っているよりも早いということです。 当時の状況も想像するしかありません。どんな時代で、どんな考え方が一般的だったのか。想像しようとしてもなかなかできません。…

変化

外から見たら大して変わらないかもしれないけれど、内の変化が大きくあった数ヶ月間でした。奥底に眠っていた感情に驚き、なぜ今それなのかを自分に丁寧に問いました。 6月の終わりくらいにそれらに伴う変化が一旦ひと区切り。気分的には「今年の自分仕事」…

サマセット・モーム「ジゴロとジゴレット モーム傑作選」

小説を書く人の中に、長編が得意な人と、短編が得意な人がいるように思います。統計を取ったわけではないので正確ではありませんが。例えば、ドストエフスキーは長い方かと。O・ヘンリー、芥川龍之介は短編のイメージです。太宰治、夏目漱石は少し長めです。…

奥田英朗「用もないのに」

奥田英朗さんのエッセイ。ときどきにやりとしてしまうことが。 北京オリンピックで野球を観戦し、楽天イーグルスを見に、寒さを耐えて仙台へ。若者しかいないフジロックに潜入、愛知万博がなぜ人気なのかを灼熱の中確認しに行きます。四国を歩いたり、ジェッ…

BACH

敬愛する方の昔のエッセイを読み返していましたら、バッハの古い楽譜とピアノに関するページがありました。 自分を整えるために弾いたり聴いたり。お仕事や子育てをされながらご自身を保ち楽しむ工夫だったようです。 その書籍の頃の著者の年齢にもまだ満た…

「東山魁夷小画集 中国への旅」

定期的に東山魁夷さんの文章が読みたくなります。絵も一緒に見られると栄養ドリンクを摂取しているみたいです。 今回は中国の旅。 開いてみると見たことがあります。思い出しました。唐招提寺の御影堂の障壁画にあった絵でした。この中国の旅でインプットし…

司馬遼太郎「世に棲む日日」

歴史は不思議です。もしある人がいなけば、またある出来事が起きていなかったらきっと現在は少し違った状況になっていることでしょう。 幕末の状況は混沌としていてそれがとても当てはまります。 例えば、吉田松陰、高杉晋作、長州藩。どれか一つ欠けていた…