日記(お店担当)

The Chopin Project

アーティストへの敬意と感謝の気持ちを込めて、昨年末の演奏会で購入しました。ツアータイトルのアルバムではないのですが、ピンときたこちらを選びました。 何度リピートしても飽きないのが不思議。都度、慰められ満たされた気持ちになります。「それもまた…

読書

本好きにもいろいろなタイプの方がいらっしゃいますよね。私の場合は「まあ好き」で、「めちゃくちゃ好き」ではないくらいの感覚です。 小さな頃から意識せずとも近くにあったという感じ。本のある空間は落ち着くから好き。散歩以外の外出時に何か一冊、読ん…

執事

夫といつもの買い出しの車内、最近は「ナイン・インタビューズ 柴田元幸と9人の作家たち」を聴いています。 英語によるインタビューですので、こんなこと言ってたんじゃないかと、後で日本語訳と答え合わせするのが(大まちがい!も含めて)楽しいひと時。リス…

小笠山 六枚屏風

(鳥居に頭を下げ元気に出発) よく晴れた春の日、身近にありながら今まで何も知らなかった掛川の小笠山を歩いてきました。写真集「生命輝く 小笠山の四季」の作者で「小笠山を愛する協議会」の代表にガイドをしていただき、小笠山の豊かさにたっぷり触れてき…

短歌の個人販売

お散歩中に浜松城で、龍のような雲からブワッーと風が吹きつけて、桜の花が見事に咲いた(ように見えた)ことがあります。 「龍」の字がお名前に含まれている歌人、木下龍也さん。今年は辰年ですしね。言葉に命を吹き込むイメージ。力をいただける歌を詠んでく…

素直

素直な心、素直な気持ち。いろいろなことがグルグルと絡まってわからなくなってしまう時。もし「パオリーノの木の下」でひと休みできたら素敵だろうな。 絵本や児童書の魅力を教えて下さる〈大人〉なみなさまの気持ち。前よりは少しわかるようになってきた気…

春の妖精

(カタクリの花 花言葉は初恋) 春の訪れを告げるスプリングエフェメラル(春の妖精)たち。早春、短い期間だけのお楽しみです。花を咲かせるその時まで何年も土の中で静かに待つ健気な様子を、じっくりと絵本でもどうぞ。それにしてもうつむき加減の薄紫の花。…

黄色

(ミモザのブーケ♪花言葉は思いやり、友情、秘密の恋) 最近出会った黄色の花たちです。元気をもらえる色ですね。 (小さな幸せ、快活、明るさ) ”春の眠気を覚ましてくれる花”として夏目漱石「草枕」で印象的に描かれる菜の花。曇り空の日、寂しげな農道が光っ…

ピアノロール

ピアノロールというものがあると教えていただきました。19世紀末から20世紀の初め頃にかけて、巻き紙に演奏情報を穴を開けて記録させていたのだそうです。 オルゴールをイメージしてしまったけれど、ピアノでも似たようなことができたのかな。ともかく、その…

DEBUSSY

長女が発表会に向けて練習しているのはドビュッシーの月の光。完全な親バカですが、彼女の力の抜けた優しいピアノの音が好きです。練習する音が聴こえると、赤ちゃんの頃からの色々が思い出され、実は母さんこっそり泣いてるの。最近は涙もろいのです。 今回…

渋い

(柿渋×墨染、柿渋染、インディゴ×墨染、柿渋×インディゴの四種、渋揃いで少々混乱) 糸から染める柿渋染めや墨染めは、糸一本一本を何回も染料に浸して染めるとても手間のかかる作業。タテ糸とヨコ糸に二種類以上の糸を用いて織ることは交織と呼ぶそうです。…

想像

詩や短歌などはお好きですか。少ない言葉の中にぎゅっと、とてつもないデータを詰め込んでる感じ。作詩はできなくても、状況を想像すること自体が、自由で豊かですね。 「今日は誰にも愛されたかった」思わず誤字ではないことを確認してしまう。 三人が交代…

人生処方詩集

タイトルに惹かれケストナー「人生処方詩集」を開きました。大正解!大笑い。そして、しんみり。序文と使用法も最高でした。 若い頃、私にとっては大変すぎると感じた仕事からテンポをゆるめて「お大事にして下さい」が挨拶がわりの仕事に変えた時、ピリピリ…

黄昏

このところ〈時間〉にまつわる書籍が続いています。腕時計はしないし、我が家にひとつだけの時計は、見えにくい位置にわざと変えてしまいました。時間から自由になりたい表れかしら。 「年齢を3で割ると人生の時間がわかる」というのはこちらの本から。面白…

出張

富士山からの清き流れに目を奪われて始まった朝。思いがけず富士宮にて、初めて出張本屋さんになりました。ホールアースデイというイベントに参加させてもらったのです。 やったことのないことをやってみる面白さだけでなく、ご来場者に予想以上に多くの本に…

MY TIME

(このところ毎週こちらで美しい夕日を) 〈命とは実は時間だ〉という、どなたかの言葉が頭に残り、自分の時間=命、の使い方が益々大事だと思うようになりました。二十代のような投げやり(ヤケクソ)な時間の使い方は、幸せには程遠いあり方でした。 持ち時間…

ひとりの時間

ひとりの時間にぴったりの本をみつけました。きっと素敵な方はみな、こんな風にひとりの時間を大切にしているのでしょう。 難しくせず誰にでもわかる言葉で語りかけて下さるのがうれしいです。深いやさしさを感じます。 矢作先生の若々しさの秘密も、この本…

羨望

〈他者に理解されることを目的としない心の声は、散文よりも詩の形に近くなる〉という背表紙の文言に誘われて「停電の夜に」のジュンパ・ラヒリさんの本を手にとりました。 詩集?自伝?創作?母国語ではないイタリア語。ローマのアパートの古い机の奥から出…

味噌の話

人生で初めてのことはそれがどんな些細なことでもワクワクするものですね。昨年は知り合いの先生にいろいろとお膳立てしてもらい、味噌作りをしてみました。 気軽に挑戦できる丈夫で透明な袋が入れ物でしたので、発酵していく色の様子をまじまじと観察できて…

する、しない。

こちらに掲載されている伊藤まさこさんのキッチンを見た瞬間、お掃除ヤル気スイッチが入りました。 おかげで理想にまた一歩、近づけたような。ある段階まで来ると、種々のヤル気スイッチも慣れや条件が発生してしまい、刺激されにくくなるところをグッと踏み…

素人

「私語厳禁!」頑固親父的張り紙のお店にするつもりはありませんが、「読書空間ひつじ日和」としましては、そこに居合わせた者が互いに配慮し合えるような、ぬくもりあるお店がいいなあと思っています。 本を読む空間という意味においても、本に出会う空間と…

手紙

(冬の落葉松の並木道) 本日いい気分にて、“太宰さんを好き” なので「愛と苦悩の手紙 君を思い 思うことあり」を読んでみました。 膨大なお手紙、あちらへこちらへ。この方、もし今生きていたらLINEだかメッセージだか、ぴこぴこ鳴り止まないのでは。 暗い戦…

カエルの王さま

「蛙化する」という表現を若い子たちがするという話を聞きました。「好意を持つ相手の些細な言動がきっかけで急に冷める」みたいな現象らしいですね。 グリム童話が由来と知り読んでみましたら、本来のストーリーはまた違った感じでした。美しい姫の蛙に対す…

パズル

こちらのモネちゃん、よ〜く見ますと極小1000ピースのパズルです。大晦日、唐突に挑戦したくなりました。せっかくならネット購入しないで、地元にパズルの専門店はないか探しました。「冬休みにやりたい人がいるから、暮れも休まないんだよ。」と仰る店主。…

お茶の話(まとめ)

お茶の話の記事をまとめました。 2023年1月に初めて志田島園さんに行きました。その時の様子を「お茶の話1」と「お茶の話2」に掲載しました。 hitsujibiyori.hatenablog.com hitsujibiyori.hatenablog.com 2023年3月に志田島園さんを再び訪問しました。その…

檸檬

いただいた檸檬が艶々とあまりにも美しいのでつい一枚。この子本当に檸檬なの⁈というくらいの美味しさなのです。去年も同じく感動して、実は種子から育成しております。一年たったのがこちらです。うふふ♪ 檸檬(新潮文庫) 作者:梶井基次郎 新潮社 Amazon …

新年

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。新しい年を迎えて清らかな気持ちの朝。自分の内に既にあるものを信頼し、静かな心で日々を過ごせますように。 2024年 元旦 読書空間 ひつじ日和

解放

日々の暮らしや読書で感じる心の動きを観察しながら過ごした一年が終わります。怒りやその奥の哀しみ、恐れ、欲望など。ある程度はおそうじ済みのつもりが、予測しないところからも浮かび上がってきたりして。種々の感情がみつかった先の解放感を味わいまし…

Merry Christmas

クリスマスにふさわしく「愛とやさしさのことば」を開いてみました。 〈 人はいつの日か 風を、波を、潮を、引力を征服したあかつきに 人間は愛を エネルギー源とするでしょう そのとき、人間はふたたび 火を発見するでしょう 〉 シャルダンという、昔の人の…

偏愛

(電車はシンプルな赤電がいいな) 神社の鳥居の赤、血は生命の色…と、種々の赤色について話が膨らみ「偏愛ムラタ美術館 展開編」をお客さまにすすめられました。そちらに掲載されている古墳の玄室の壁面が予想もしなかった朱色で驚きました。 ある物や人を偏…