自然は厳しく、そして時にはその恵みを優しく与えてくれる。
宗教もしかり。
宗教とフライフィッシングに境界のなかった家族の物語。
いろんな葛藤を抱えている弟を救おうとして救えなかった兄。
多分、救ってもらいたくても家族を慮り素直になれない弟。
40年も後になって弟を愛する気持ちを放出する。
映画のようなドラマティックなことは無いけれど、川の中の岩の下に潜んでいた言葉がふつふつと湧いてくるような味わいがあります。
”川はいつものように流れていた。誰のためでもなく、ただ自分のために音を立てて。
しかしその日、川は私たちのためにも流れていた。土手に座っている私たち三人以上に
この川が語っていることをよりよく理解できる人間はいなかったろう。”
ノーマン・マクリーン「マクリーンの川」
読書空間 ひつじ日和
