いちじく2

 
(さるすべりの並木)
 
 
 
山猫画句帖の秋にこんな句がありました。
 
 
「無花果の艶の在り処を頬ばりぬ」
 
 
 
ちょうどお買い物で二週連続で完熟のいちじくをみつけて満足していたところでした。
今年は完全なひとりじめには失敗。
食いしん坊で勘の良い末っ子ちゃんが、ママが好きなものはいいに違いないと台所にやって来てぱくり。そして、にんまり。
来年からひとりじめは難しいでしょう。
いちじくは「無花果」と書くのですね。
実だと思っていたのは花。
栄養価も高いのがうれしいです。
 
 
 
手元の山猫画句帖とは、山本容子さんの銅版画と俳句集です。
和洋を越えた自由で豊かな感性に、画からも句からも刺激されます。
美味しい無花果と季節を感じながら、静かに満ち足りた気持ちになりました。
 
 
 

山本容子「山猫画句帖」

 
 
 
 
☆おまけ☆
あのマダムにはこちらの句をご紹介しよう♪
「クレソンのソは鼻音にてシルブプレ」
 
 
 
 
 
 
読書空間 ひつじ日和