阿部謹也「ハーメルンの笛吹き男 伝説とその世界」

 
ハーメルンの笛吹き男のお話は、いつか覚えていないくらい小さい頃から知っています。
 
ドイツの都市、ハーメルンで1284年に130人の子どもたちの行方が分からなくなってしまったことは事実である可能性が高いです。
そして当時から笛吹き男と呼ばれた遍歴楽師の存在も確認できます。
 
いつからかこの二つが融合し、全世界に広がります。
 
 
阿部謹也さんはドイツで古文書を分析している途中に、電気が走ったそうです。これはなにかある、と。
 
1200年代の庶民の生活を古文書から解明していくことは相当大変なことです。ましてや異国のことですから想像を絶します。
 
事実がすっきり解明するわけではありませんが、そこに至るまでの過程がとても興味深いものです。
 
内容は論文のようですが、平易で読みやすい文章です。
 
 
 
 
人文系学問の大切さを実感しました。
 
 
 

 

阿部謹也「ハーメルンの笛吹き男 伝説とその世界」

 
 
 
 
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