吉田篤弘さんの作品はいつも柔らかい何かに包まれているような感じがします。
不思議な人々、へんてこりんな物、特徴のある土地、彷徨いながらもなんとなくつながっていくエピソード。
電球が切れたり、針がとんだりすると何かが起こりそう。
時間も空間も飛び越えます。
いつも何かが心にひっかかっているのですが、それがどうであろうと最終的には前向きで、安心した気持ちになります。
「本当に素晴らしいところは、どんな地図にも載っていない。」
メルヴィルの言葉だとか。
そこにたどりつきたいし、この言葉が載っている本にもいつか出会いたいです。
でも「すべてを、望んでは、ならない。」のです。
吉田篤弘「針がとぶ」
読書空間 ひつじ日和
