人間は長い間どんな長距離でも自分の足で歩きました。
たくさんのエネルギーを消費する乗り物が開発されるまでは、みな歩くしかありませんでした。
歩くことは自然にできるために頭は他のことに使えます。
妄想したり、思考を整理したり、会話したり。
歩く時間が長ければ長いほど効果的であったに違いありません。
そして宗教にも深く結びつきました。
世界各地に巡礼の道がある理由わかります。
パウロ・コエーリョさんはスペインの巡礼の道、サンチャゴ・デ・コンポステーラを歩きました。
まだそれほど巡礼者の多くない時代です。
ある物を探すことが目的でした。
寒さがあり、怒りがあり、あきらめや絶望を感じます。
それでも歩き続けます。
歩き続けることでしかたどり着けない場所に向かって。
少しでも歩きましょう。
思っているよりも遠くまで行くことができます。
歩くことは良いことばかりです。
パウロ・コエーリョ「星の巡礼」
読書空間 ひつじ日和