新海誠「君の名は。」

 

年齢を重ねるにつれて曖昧になってくる記憶。
あんなことあったよね、と言われれば何となく引っ張り出すことができても、ぼんやりとしたものばかり。
記憶なのか夢だったのかすら判別がつかないことも。
時系列なんてさらにあやふやです。

記憶や時間が大きな要素であるこの作品。
公平や人を信頼することも入れておきましょうか。

前半の明るさがせつなさの谷を深めます。

 

彗星(隕石)はこの地球上にいつ落ちてもおかしくないそうです。
予測は不可能ですし、仮に1年前に分かったとしても現在の人類には成す術はありません。
その時恐竜の気持ちがやっとわかります。

 

新海誠「君の名は。」

 

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