のんびりとした見た目で、ご近所さんからも無職のぱっとしない人というイメージを持たれてしまう平賀=キートン・太一。
本当は知力と体力に優れています。
希望の大学教授にはなかなかなれず、アルバイト的な保険の調査ばかり。
ある日英国王室からの依頼が舞い込みます。
湾岸戦争目前のイラクで行方がわからなくなったある重要人物を探すことです。
その人物は糖尿病を患っており、インスリンが切れる前に見つけださなければいけません。
この本を初めて読んだ当時は糖尿病もインスリンも理解ができませんでした。
血糖を回収するためのホルモンが膵臓から分泌されていると知ったのはいつだったのでしょう。
そして糖尿病にも1型と2型があることも。
1型は自己免疫が膵臓を攻撃してしまうこと。
子どもでも罹患してしまうこと。
治らないため一生付き合っていくしかないこと。
多くの偏見に悩みが尽きないこと。
上記で触れた重要人物はその体格から1型糖尿病であろうと想像できます。
イラクに潜入したキートンに立ちはだかる大きな壁。
不足する水、迫る危機。
重要人物を救うことはできるのでしょうか。
「MATERキートン 発掘8 豹の檻」
宮川高一「1型糖尿病をご存知ですか?:「1型はひとつの個性」といえる社会をめざして」
読書空間 ひつじ日和