フェルメールの絵が盗難される事件が多発した時期がありました。
希少性が高値を呼び、そのニュースがさらに盗難を煽ります。
盗難の目的も時代によって変わってきます。
政治的にも利用されてしまったり。
現在の感覚では絵が盗難されるなんてあまり想像できません。
ルパン三世だって簡単ではないでしょう。
情報機器の進化は大きいはずです。
そんなフェルメールに限らず絵画(美術品)の盗難についてドキュメンタリー映画のような本でした。
まるで今起こっている出来事のように、先が気になってしまいます。
思ったよりも手薄な警備体制という印象です。
そして誰もがあまり要求に屈しません。
その方が長期的なメリットも大きそうです。
まだ帰ってきていない絵画たち。
この地球上のどこかに存在しているのでしょうか。
朽木ゆり子「盗まれたフェルメール」
読書空間 ひつじ日和