今まで子ども向けの本かと勘違いして読もうとすらしなかった本。
きっかけは吉田篤弘さん「ガリヴァーの帽子」。
ガリバーは帽子をかぶっているのか。
帽子に何か意味があるのか。
日本はどのような感じで出て来るのか。
これは子ども向けなどではありません。
大人だからこそ楽しめる本なのではないでしょうか。
異なる場所に行くことで自国を省みることができます。
それが極端であればあるほど。
300年、人類は何をしていたのでしょうか。
(1726年刊行)
柴田元幸さんの注記も充実していて楽しめます。
一言コメントのようなものも病みつきになりそうです。
ガリバーの帽子もしっかりと出てきました。
そして唯一登場する現実の国、日本。
「イェド」で帝に会い「ナンガサック」へ。
踏み絵にも触れています。
ジョナサン・スイフトは誰から日本のことを聞いたのでしょうか。
イギリス文学の奥深さを感じました。
ジョナサン・スイフト「ガリバー旅行記」
読書空間 ひつじ日和