70年前、どうぶつたちは会議を開くことにしました。
人間の行動を変えるためです。
戦争と、革命と、ストライキばかりの人間。
飢饉が起きても争いをやめません。
被害者は子どもたち。
子どもたちを救うためにどうぶつたちが立ち上がりました。
当時のどうぶつ会議の主要メンバーは今では絶滅危惧種ばかり。
そしてこの70年、人間は変わったのでしょうか。
変わった面もあればそうでない面もありそうです。
相変わらず争いはあるし、気候はますます激しくなるばかり。
国境も無くなっていません。
でもそれに気が付き行動する人もいるし、世界の人々の幸せを願う人々も多くいます。
どうやらどうぶつたちの行動は意味のあるものだったようです。
エーリヒ・ケストナー「どうぶつ会議」
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