司馬遼太郎さんは本を書く時にどのくらいの資料を読み込むのでしょうか。
それらのインプットは作品として出力されます。
もう一つの出力方法は講演です。
各地に出向き、その土地にあったお話をします。
歴史に精通しているだからでしょうか。
もはや人生論や哲学の教授のようです。
「精魂をこめて自分を建設しろ。ビルを建設するように自分を建設する以外に、生きていく道はない」
「厚情必ずしも人情にあらず。薄情の道忘るるなかれ」
「つまり、医学というものは人格と関係のある学問である。人間そのもの扱う学問であります。」
講演の内容が活字になっているなんて贅沢な気分です。
「司馬遼太郎全講演[2]1975-1984」
読書空間 ひつじ日和