先日「ガリバー旅行記」を読んでいて驚いたことがありました。
ガリバーが来日しているんです。
将軍に会い、江戸から長崎まで旅をし、なんと踏み絵にも触れています。
著者のジョナサン・スウィフトはどこでそんな知識を仕入れたのでしょう。
同じ疑問を持った松尾龍之介さんが調べました。
1600年代の日本の対外国政策。
大航海時代のヨーロッパの状況。
実際にどのような内容の貿易が行われていたのか。
そしてどんな人が日本のことをヨーロッパに伝えたのか。
思っている以上に人も情報も世界を駆け巡ります。
夏目漱石も傑作と認めた「ガリバー旅行記」。
その世界は探究するには時間が足りなくなるほど奥行きの深いものでした。
「「ガリバー旅行記」旅行記」というタイトルが思い浮かびました。
松尾龍之介「踏み絵とガリバー」
読書空間 ひつじ日和