
冬枯れの野原のきつねは偽善の自覚者。
一点の曇りもない、なんてあるのかな。
みな隠し持っている。
恥、無力感、絶望、罪悪感、悲しみ、後悔、不安、恐れ、嫉妬、怒り、退屈、といった負の感情。
まずは、落ち着き、勇気を持って許し、受け入れ、信頼し、思いやる。誰かではなく自分自身を。手遅れになる前に。
そして情熱を取り戻し、愛や歓びを再び感じられるよう。
きつねではなくすべての人間のことかな。
きつねのざんげではなく私のざんげ。
安野さんのあとがきも心に刺さります。
凍てつく冬の日には特に、刺さるでしょう。
安野光雅「きつねのざんげ」
読書空間 ひつじ日和
