読書空間 ひつじ日和

浜松市の小さな書店です

ロバート・ムーア「トレイルズ」

 

蟻を観察していて思ったことがあります。
餌を見つけた後フェロモンを道に残しながら巣に帰ることは理解しました。
すごい仕組みです。
餌を見つけた後、どうやって巣の場所を把握しているのでしょうか。
餌はどこにあるのかわからないため、かなり遠回りをするはずです。
でも餌を見つけると巣まで最短距離で進んでいるように思います。
高度なナビゲーションシステムを備えているに違いありません。

 

動物でも人間でも歩いた後には道ができます。
公園の雑草の中にも道ができていたりします。
しかも最短距離で。
(デザイア・ライン(欲求の線)と呼ぶそうです。)

 

アパラチアン・トレイルを歩き、動物の道を観察し、羊飼いを体験し、その上たくさんの本を読むロバート・ムーアさん。
歩くことを哲学する第一人者なのではないでしょうか。
好奇心の塊のような本です。

 

ある人には歩かなければならない理由があるのでしょう。

 

今後、歩くことが人類を救うことになるような気がします。

 

「誰もテクノロジーの世界から「完全に逃れる」ことはできないが、「完全にそれに支配されないようにする」ことはできる。」

 

ロバート・ムーア「トレイルズ 「道」と歩くことの哲学」

 

読書空間 ひつじ日和