スイス、オーストリア、イタリアの国境付近。
山間の小さな村は、慎ましくものんびり豊かに暮らしていたはずです。
そんな小さな村に二つの悲劇が突然やってきます。
戦争とダム。
戦争は全く関係ない人々を巻き込み、村を荒廃させます。
都市部で使う電力のために村が一つ無くなってしまいます。
より大きなものを求めるために、ちいさなものが犠牲に。
壊すのは一瞬ですが、元に戻すことはできません。
リニア中央新幹線の工事現場の話なんじゃないかと思ってしまいました。
何年か前、ダムが枯渇して沈んでいた古い時計台の姿が見えている、というニュースを目にしました。
その時計台とこの表紙が一致するまで少し時間がかかりました。
マルコ・バルツァーノ「この村にとどまる」
読書空間 ひつじ日和
