小学校で大便をするのはとても勇気が必要でした。
男子トイレは大に誰か入っているとすぐに分かってしまい、いじめっ子が上から覗いてそれが誰かを特定しようとするんです。
そんな劣悪な環境の学校のトイレ事情から始まり、海外のトイレ事情を経由、最後は環境問題にまでつながります。
食べること、出すこと、それがまた循環し食べることに帰ってくること。
江戸時代に街道がきれいだったのは、馬の糞も貴重な有機物だったからに違いありません。
便利な生活は、見たくないものを見ない、考えない、という選択が可能です。
それが人間が生きて行くうえで必要な事柄も無視されてしまうことに。
地球上の資源は限りがあります。
ほんの少しでもそれを大切にする気持ちがあれば、世界に十分行き渡るでしょう。
トイレを覗くことも無くなるはずです。
湯澤規子「ウンコの教室」
読書空間 ひつじ日和