帚木蓬生「ネガティブ・ケイパビリティ」

 
資本主義の問題の一つは、拡大し続けないといけないという幻想に囚われていることでしょうか。
拡大するには時間を細分化し、興味関心を惹くために常に新しい何かを考えなければなりません。
これに対応できる人が優秀な人であり、そうでない人は落ちこぼれ、または発達に問題がある、とされてしまいます。
 
その結果、社会の歪は至る所にありそうです。
うつ病、いじめの増加、少子化、破綻、パンデミック、そして戦争。
 
 
世の中は簡単に答えの出ない問題ばかりです。
無理やりひねり出しても良いことはありません。
その問題を心の片隅に抱えながら放り出してしまいます。
時間が解決してくれることもあります。
ドットがつながり何かひらめくかもしれません。
もっとゆっくりやりましょう。
それがネガティブ・ケイパビリティです。
 
 
 
この考え方を知っているだけでなんとなく気持ちが軽くなるような気がします。
 
 
帚木蓬生「ネガティブ・ケイパビリティ」
 
 
 
 
 
 
 
 
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