2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

沈黙

言葉を選んでいるうちに、伝えるのをやめたくなることがあります。 言葉があるから思考できるけれど、その言葉自体を持て余してしまう。 頭の中はなるべく「空っぽ」でいたいのに。 いっそテレパシーで伝わる人ばかりなら楽。 感覚が一緒なら言葉はいらない…

「どう考える?種苗法」

知らないことが満載でした。 農業は重要です。 農業に限ったことではありませんが、手を動かす人と、考える人の距離が大きくなっていることが問題の一因という気がしてなりません。 手を動かす人はわりと長期的な視野を持っていそうです。 考える人は短期的…

2021年11月の予定

2021年11月の予定です。土・日・祝日はおやすみです。(タップorクリックで拡大します。)カラタチの実。晩秋に熟すそうです。読書空間 ひつじ日和

デヴィット・フォスター・ウォレス「これは水です」

まだ、いろいろと考えの至らない若い頃、ほんの少しのことに対しても、イライラしたり、怒りの感情が出てきたりしていました。 ある時何かのきっかけで、そこには様々な理由があるかもしれない、と思ったら、見える景色が変わってきたという経験があります。…

眼鏡

このところ、コンタクトレンズの日が減って眼鏡をよく使うようになりました。 ドライアイも気になるし、手元は眼鏡の方がピントも合わせやすいし、快適、快適! ついでに古いフレームも眼鏡屋さんでクリーニングと調整をしてもらい、新しいのと取っ替え引っ…

新田次郎「アラスカ物語」

明治時代にアラスカで生活をした日本人の物語。 極寒ですし、食べ物は無いし、移動手段は限られますし、どうやって生きていたのか今の日本人からは想像が出来ません。 紆余曲折あり金を探す旅に出ます。 アラスカは当時ゴールドラッシュの時代です。 遠く離…

青果ミコト屋「旅する八百屋」

自然からかけ離れているためか、プランターで野菜を育てることでさえとても大変です。 あっという間にアブラムシの攻撃に合います。 (どこから来るんでしょう) 毎年肥料を入れないとうまく育ちません。 無農薬や自然農で野菜や果物を育てることがどんなに大…

杞憂

幼い頃、両親の書棚をぼんやり眺める時、独特の妖しい雰囲気を放ち不安な気持ちにさせるこの箱入りの本が、いつも気にかかりました。 豊饒の海全四巻です。 触れたことのある三島由紀夫さんのいくつかの作品はどこか憂いがあったし、最後のエピソードもあっ…

中島岳志「100分de名著 ガンディー 獄中からの手紙」

ガンディーさんと言えば「非暴力」ですが、なぜそこに至ったかをしっかりと考えたことはありませんでした。 そこには凄く奥の深い理想と哲学がありました。 ・よいものはカタツムリのように進むのです。 ・誓いをたてるというのは、弱さのしるしではなく、強…

紅葵

華厳寺の門前町を歩く時に目に入り気になった赤い実。 名前もうろ覚えのまま数週間が過ぎ、再び花屋さんでみつけました。 洋名はローゼルだそうです。 ハイビスカスに似た花が咲いた後に果実を付け、ハーブティーやジャム等の食用にも。 赤い実に見えるのは…

ガブリエル・ゼヴィン「書店主フィクリーのものがたり」

世界の片隅のある小さな島に一つしかない書店。 売上のほとんどは夏の観光客からです。 書店主はちょっと問題のあるフィクリー氏。 書棚もガンコです。 そんな書店「アイランド・ブックス」に次々と問題が発生します。 デヴィット・フォスター・ウォレスとい…

赤い実、巡る

お店にとうがらしの絵がやってきました。 実が踊っているみたい!元気が出ますね。 「若い頃にはこんな赤色もよく使って描いたのよ」とおっしゃっていました。 久しぶりに引っ張り出して、紫を足したのだそうです。 思い出したのは、長野の義母がくれたとう…

高橋昌一郎「認知バイアス事典」

世の中は認知バイアスで溢れています。 不幸なニュースも認知バイアスとして説明ができることもあります。 進化の過程でこうなっているのでしょうか。 だとすると認知バイアスも少しずつ変化していくのかもしれません。 この内容を知っているとほんの少し行…

忘却

巡り巡ってひつじ日和にやってきた古本。 巻末にメモ書きを見つけました。 大切な人からの贈り物でしょうか。 1993年11月6日晴れ 41歳の誕生日に 〇〇〇〇(←お名前) 連尺町の谷島屋書店にて と、青いインクで記されていました。 購入先は歩いてすぐそこの老…

トーン・テレヘン「きげんのいいリス」

今まで読んだことのない独特な作品です。 木からよく落ちるゾウ。 アリにたかられるリス。 哲学するカブトムシ。 吠えてみたいカメ。 もしこんな動物たちがいたら、観察するだけでも飽きません。 手紙のやりとりが好きでした。 がまくんとかえるくんもこの中…

堤久美子「サルトルの教え」

サルトルさんの入門にはちょうどよい本かと思います。 事実と感情を区別し、事実を正しく認識します。 そこがスタートです。 スタートですが、これが出来ると7割くらい終了しているような気がします。 自己を観察するところはブッタの瞑想と共通します。 奥…