2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

白鯨

ジョン万次郎が漂流したときに、偶然通りかかったのがアメリカの捕鯨船でした。当時鎖国をしていた日本には戻れないため、アメリカに向かう選択をします。到着した街がニュー・ベッドフォード。この物語もニュー・ベッドフォードから始まります。 1800年代、…

分人

分人という考え方を平野啓一郎さんの本で知りました。個人に対し分人。対人関係、環境ごとに分化した異なる人格のことだそうです。ペルソナの使い分けを肯定しやすくなりそうです。 数ある出会いの中で「あなたといる時の自分が好き」ってすごいことな気がし…

人間とは何か

先日娘が質問をしてきました。「趣味は何?」と。 即答できずに少し考えてしまいました。読書かと聞かれましたが、本を読むことそのものが趣味ではありません。 数日後、おそらくこれが答えに近いであろうことに至りました。 ここ何年も人間とは何かを知り、…

苗名

ものすごい滝の音が四方に鳴り響く。その轟音から昔は地震滝とも呼ばれ、地震を意味する古語の「なゐ」が由来の苗名(なえな)の滝です。圧倒的な水量が迫力満点でした。 読書空間 ひつじ日和

2023年10月の予定

2023年10月の予定です。 営業日 水、木、金曜日 10時頃~16時頃 おやすみ 土、日、月、火曜日 ・静かな空間づくりにご協力ください。 ・本のみを目的としたご来店も歓迎します。 (お席をご利用の場合はお飲み物をご注文いただけますとうれしいです。) 読書空…

八ヶ岳西麓への移住

田舎の小学校に都会からの転校生が来ると、同じ日本人とは思えないような感覚に陥りました。きっとこの土地では誰も知らないことを知っているのでは、みたいな意識でしょうか。少し距離を取って接していた人が多かった気がします。その時は何も考えていませ…

音楽と生命

ニューヨークにゆかりのあるお二人が対談をしました。音楽家 坂本龍一。分子生物学者 福岡伸一。 ロゴスと自然(ピュシス)を中心に据え、生命と音楽について語ります。 「ロゴスは人間の考え方、言葉、論理といったもの」です。 歳を重ねるについて、しだいに…

ネルケ無方さん

ネルケ無方さんが仰っていた言葉。修行を始めた頃にある場面で師に言われたそうです。 「おまえのことはもういい」 なんとなく見ていた番組から聞こえてきたひと言ですが、全てのことに当てはまる気がして刺さりました。うんざりする他者の承認欲求。翻って…

本について

日本全国には様々な本屋さんがあります。大小にかかわらず、どの棚も独特なはずです。そして小さければ小さいほど偏りが大きく面白いと感じるようになるのではないでしょうか。 可能であればここに出てくる本屋の棚をゆっくりと眺めてみたい。知らない本ばか…

浄化

(妙高山 赤屋根と青空が眩しく、スカイケーブルからは日本海も) 今夏訪れた妙高や赤倉の辺りは、岡倉天心にゆかりがある地なのだそうで、晩年を過ごしたという山荘跡には六角堂がひっそりとありました。 それをきっかけに、茶の本に一歩だけでも近づく助けに…

「命の政治学 リーダーは「コトバ」をもっている」

まずこの本では「コトバ」につて定義します。 「コトバ」は「言葉」とは異なり「その人の態度や存在そのものから、言葉の意味を超えた何かが伝わってくるようなもの」。 これは哲学者の井筒俊彦さんが名付けました。 そして「いのち」。 「肉体的な生命を指…

未来の作り方

個人の小さな力で、世の中を少しずつ変えていくことは可能なのでしょうか。防衛費が増額されてしまったり、選挙に行っても何も変わらなかったり。そう思ってしまうのも無理はありません。でもその小さな行動の積み重ねが大きなうねりとなり、世の中を動かす…

Friendship is …

(遠くに見えるのは伊豆大島や利島) かわいいイラストにつられて開いてみると、そこには家族や友人、恋人、相棒など、大切な誰かと過ごす500個の人生の瞬間が描かれていました。 ゆっくりひとつずつ追っていくうち、次第に顔が緩んできました。忘れていた記憶…

漂流者

まだ蒸気機関が無く、風にまかせて舟を動かしていた時代には、漂流は日常茶飯事だったことでしょう。台風の存在も知らなかったでしょうし、ましてや予報なんて。 江戸時代末期に遭難、漂流してしまい、運よくアメリカに辿り着いたジョン万次郎。アメリカでの…

ファックスについて

3年前、新型コロナウイルスの発生報告にファックスを使用しているという報道がありました。今更ファックス、という反応が結構あったかと思いますが、ファックスがまだまだ利用されているという業種は多いのではないでしょうか。 特に人が体を動かすことがメ…

オノ・ヨーコ「グレープフルーツ・ジュース」

ある人の思考はその人がたどってきた人生によるものだと思います。その結果似たような発想をし、同じような言葉遣いをしているはずです。 枠から外れたことばたちは新鮮で、時には心の奥底をぐちゃぐちゃとかき回します。平易なことばであればあるほど混沌と…

微生物

見えないけれどいつもそばにいる微生物。人間は微生物無しでは生きて行けません。皮膚にも消化器官にもたくさん住んでいて、微生物からの贈り物を日々受け取っています。発酵食品は長きにわたり微生物と人類が仲良くやってきた証拠です。 この4年弱の消毒生…