2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

トルーマン・カポーティ「遠い声 遠い部屋」

最初はとっつき難いし、よくわからなかったのですが、 読み進めていくうちに、先が気になり、なんだかせつない気分になりました。 いろんなものが朽ち果て、沈んで行きます。 2回目読むときはどんな気持ちになるんでしょうか。 遠い声 遠い部屋 (新潮文庫 …

鎌田浩毅「日本の地下で何が起きているのか」

地球はダイナミックに活動をしていて、日本はその活動の影響が大きい場所にあります。 ダイナミックな活動の一つがプレート。 断層の地震も、噴火もプレートが原因。 そりゃそうですよね。 断層だっていつどこでどうなるかなんて誰も予測ができません。 原発…

公方俊良「道元禅師の言葉」

自分の中にしっかりとした幹を持つと、生きていくことが楽になります。 特にいろいろと流されやすいこの世の中ですから。 その幹となる部分にはこの本のような考え方が重要です。 根と言っても良いかもしれません。 台風が来ても、地震がきてもきっと倒れる…

小保方晴子「あの日」

科学の基礎研究は、一朝一夕で結果が出るものではありません。 特に高度化している分子生物学の分野では顕著ではないでしょうか。 STAP現象もその一つです。このとりかかりがもしかしたらすごい結果を生むかもしれません。 少しでも名声を手に入れようとした…

ポール・オースター「オラクル・ナイト」

久しぶりのポール・オースター。 さすがポール・オースター。 よくもここまで残酷なことを思いつくものです。 残酷なので、目を背けてしまう気持ちと、読み進めたい気持ちが共存します。 物語のなかにいくつかの物語があり、こんがらがってしまいそうです。 …

塩野七生「日本人へ 危機からの脱出篇」

多少異論も無いことはありませんが、言い切るのでとても気持ちがよい。 日本の総理大臣にはこのような方がなるべきでは。 「ぶつかるよりも、逃がしては」とか、国も人間関係も1対1がやりやすいのでは、とか非常に共感します。 次も期待して読みたいと思いま…

池上彰「経済学の講義」

経済学と言いながら、近代日本史であり、近代世界史でもあります。 非常にわかりやすい良い本です。 講義を受けることができた人は貴重な経験をなさったのでは。 公害に関する部分がありますが、原子力発電所の事故も公害ですよね。 日本は公害に対してしっ…