2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

福岡伸一「芸術と科学のあいだ」

理系、文系を分類することがナンセンスなように、芸術もしっかりと線を引くわけには行きません。 読書家、虫の虫、分子生物学といろんな分野に長けている福岡ハカセだからこその文章ですね。 どこかで読んだことがあるものもありますが、見る方向が違うし、…

「真説 本能寺の変」

最近戦国時代の本を読んでいます。 本能寺の変のことをいろいろと知ってくると、実は明智光秀は悪い人ではないんじゃないかと思ってきます。 そこで、どういう理由でこの事件が起こったのか詳しく知りたくなりました。 この本では真実はまだわかりませんが、…

アゴタ・クリストフ「第三の嘘」

「悪童日記」「ふたりの証拠」の続きってわけではないんですね。 登場人物は似ているけれど、話しはつながっていないことが分かりました。 つながっていると思って読んでしまっていたので、とてもこんがらがってしまいました。 いつ嘘が明かされるのか??と…

アゴタ・クリストフ「ふたりの証拠」

悪童日記から続けて読んでいます。 国境を越えなかったリュカの話がメインです。 最後のほうはこんがらがってきます。 何が本当なんでしょうか? きっとつづき(第三の嘘)を読まないと分からないのでしょうね。 悪童日記の衝撃には追いつけないような気がし…

アゴタ・クリストフ「悪童日記」

悪童日記、というタイトルに惹かれます。が内容は悪ではありません。 その時代に適応するために、強くクールに生きている双子です。 ユダヤ人の迫害に対する静かななる抵抗はむしろ善ではないでしょうか。 簡潔、平易な文章がとても読みやすい。 そして内容…

大和田哲男「戦国三姉妹」

浅井長政の娘、三姉妹に関しては、いつかどこかで知りたいと思っていました。 この本は非常にわかりやすく書いてあります。 戦国入門書でもあります。 関ヶ原の戦いを詳しく説明できる人なんてなかなかいません。 豊臣秀頼は出陣していないんですね。 そこに…

日本史資料研究会「信長研究の最前線」

織田信長はかなり魅力のある人物のように伝わっています。 そう習ってきたし、いろんな場面で表現されています。 この本は、信長本来の姿をあぶりだす目的で書かれています。 現存する少ない資料を基にし、実像に迫ります。 はたして信長とはどんな人物だっ…

西加奈子「さくら」

桜の季節だからではありませんが。 10年以上前に読んだのですが、今更ですね。 全体的には家族の愛のお話です。 でも、ちりばめられているエピソードが心を動かします。 苦しくなるし、楽しくなります。 親になって理解できることもありますね。 カーペンタ…

夏目漱石「倫敦塔・幻影の盾 他五篇」

短編7つ ・倫敦塔 ・カーライル博物館 ・幻影の盾 ・琴のそら音 ・一夜 ・薤露行(かいろこう) ・趣味の遺伝 夏目漱石の本の中では難解な部類にはいるのではないでしょうか。 寝る前に読むと良く眠ることができました。 「琴のそら音」「趣味の遺伝」が好きで…