2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ジャレド・ダイアモンド「銃・病原菌・鉄 上」

人類の歴史です。 なぜヨーロッパの人々が世界各地を植民地にしていったのか。 人種的に優れているから、という考えを否定します。 地理的な条件が一番大きいのではないか。 地理的条件により食料生産効率が上がる。 人口密度が上がる。 いろんな工夫がなさ…

ほしおさなえ「活版印刷 三日月堂」

活版印刷と三日月の文字に導かれました。 活版印刷を中心とした、心あたたまる物語。活字を拾う作業って気が遠くなりそうです。それは現代だから思うことなのですが、手書きの時代からすれば画期的です。活字の本によりあたたかみを感じるのは気のせいでしょ…

変化

心地よい秋風がうれしいですね。お店を開けてひと月、以前の暮らしとは違うリズムが生まれました。同じ様に見えて10年前とは違う。静かに変化し続ける毎日が楽しいです。今週もありがとうございました。 読書空間 ひつじ日和

原田マハ「フーテンのマハ」

旅行に関するエッセイです。寅さんみたいに何処へでも行ってしまうので、フーテン。 実は原田マハさんの本は2冊くらいしか読んだことがありません。いずれもそれほど感銘を受けなかったので、あまり積極的に読んでいませんでした。 それがこの本で覆りました…

内田洋子「モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語」

ヴェネツィアの古本屋さんで「モンテレッジォ」という名前を知ります。 トスカーナ州にある山奥の小さな村です。 その村人たちは200年以上も本を行商しているとのこと。 その謎を解きにモンテレッジォに向かいます。 ダンテ、ナポレオン、ヘミングウェイ? …

9月の予定(9/21日更新)

9月のスケジュールです。おやすみ 土曜日、日曜日、22日9時~11時くらいが比較的空いています。(とはいえ他の時間も混雑はしていませんが・・笑)(パソコンの場合の場合、右クリックをして「新しいタブで画像を開く」を選択すると大きくなります。)読書の場所…

南谷真鈴「自分を超え続ける」

19歳で七大陸最高峰制覇した南谷さん。 すごい精神力の持ち主です。 本の内容も20歳前後でなかなか書けるようなものではありません。 中学生か高校生に読んでもらいたい。 大切なことが詰まっています。 娘の机の上に置いておこうと思います。 自分を超え続…

中崎タツヤ「もたない男」

物は買うのだけれど、必要ないと判断すればすぐに捨ててしまいます。 机やイスの余分な部分はノコギリで切り取るそうです。 もたない漫画家。 なぜもたないのか、の自己分析が興味深い。 巻末で やましたひでこ さんが対談しています。 (相手は中崎さんでは…

小川洋子・堀江敏幸「あとは切手を、一枚貼るだけ」

書簡だけで進む物語。 内容がどんどん深くなり、その深みにはまり、読み進めてしまいます。 これは想像ですが、事前に打合せなく(少なくとも決まっているのは大枠のみで)書いている気がします。 お二人の豊富な知識にも感服します。 不思議な本でした。 あと…

出会いと再会

朝晩はずいぶん過ごしやすくなりましたね。 うれしい出会いや再会に心がはずみます。 日々の小さな奇跡に感謝します。 読書空間 ひつじ日和

寺地はるな「夜が暗いとはかぎらない」

表紙を見た時、少し読むのをためらいました。 このキャラが物語の柱となります。 ある町の様々な人の人生が交錯します。 人は見かけによりません。 時には涙も出ます。 登場人物が多くてこんがらがってきます。 人物の相関関係をメモしながら読んでも面白い…

穂村弘「きっとあの人は眠っているんだよ」

穂村弘さんの読書日記です。 非常に幅が広く、非常にマニアックです。 (漫画、写真集、詩歌など) マニアック過ぎて読みたくなるものは少しだけでした。 やはり視点というか考え方が面白い方です。 カバー装画が不思議で、誰が描いたか調べてみたら平松麻さん…

ありがとうございます。

今日は雨の中、足をお運びいただきありがとうございました。最近はずっと不安定な天気ですが、みなさまにお会いできると、晴れ間の陽射しのようにうれしい気持ちになります。 「あ〜、お店を再開してよかった♪」 読書空間 ひつじ日和

原田ひ香「ランチ酒」

31歳の女性が昼間からお酒を飲みます。(様々な美味しそうな食事とともに)それには深い訳が。 読んでいるとお腹が空いてくる本です。お酒を飲む方は用心して読んでください。 ランチ酒 (祥伝社文庫) [ 原田ひ香 ]価格: 759 円楽天で詳細を見る 原田ひ香「ラ…

西山雅子「”ひとり出版社”という働き方」

出版社を一人で立ち上げた人たちの半生記です。 少人数で本を作るパワーも凄いのですが、そこに至るまでの背景にも頭が下がります。 小さい出版社を調べてみようと思いました。 良い本がありそうです。 増補改訂版“ひとり出版社"という働きかた 河出書房新社…

ルシア・ベルリン「掃除婦のための手引き書」

初めてです。ルシア・ベルリンさん。 タイトルに惹かれました。 どこで出会ったかは忘れてしまいました。 短編が20個以上入っています。 訳者(岸本佐和子さん)のあとがきを読むとルシア・ベルリンさんの自伝的な内容が多いようです。 ジェットコースターのよ…