2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

白石一文「僕のなかの壊れていない部分」

先日、久しぶりに白石さんの本(君がいないと小説は書けない)を読んだ影響です。以前読んだ時とは違う感想を持ちました。「人を産むことは、その人を殺すことでもある」これは「君がいないと小説は書けない」にも出てきました。そして親子又は家族関係に問題…

池上彰「世界を変えた10冊の本」

池上氏が選ぶ、世界に何らかの影響を与えたと考えられる10冊の本です。どれもすごい本ばかり。読んだことのある本は3冊だけ。 「雇用、利子および貨幣の一般理論」「資本主義と自由」は読んでみたいと思いました。「資本論」もいつかは、と思っていますが・…

渋谷敦志「まなざしが出会う場所へ」

不思議な縁で出会った本。 世界のでこぼこを少しでも平らにしようと活動している写真家。 涙が止まらない本です。 特に子供が関係するところは。 日本に生まれただけで幸せなんだと思います。 知らない事の罪深さと、なんとも言えない無力感。 一度読んでみ…

太宰治「津軽」

何年も前ですが、ちくま文庫の日本文学全集「太宰治」を読んだことがあります。そこに「津軽抄」が掲載されていて、面白く、いつか全部よまなければ、と思っていました。 あれからひどく長い年月が経ちました。 昭和19年、35歳の太宰治が生まれ故郷の津軽を…

白石一文「君がいないと小説は書けない」

久しぶりの白石一文さん。「一瞬の光」で初めて知り、面白くてそれから何冊か読みました。が、なぜかここ数年読んでいませんでした。新刊が出ていることさえ認知していませんでした。月日が経過している分、違う人が書いたんじゃないか、と思えるほど新鮮に…

ユヴァル・ノア・ハラリ「サピエンス全史 下巻」

下巻、読み終えました。面白かった。下巻は宗教、科学、帝国、資本主義の相互関係について。 なるほど。そしてその結果人類(ホモ・サピエンス)は幸福になったのか?現状が当たり前になると思考が停止してしまいます。目から鱗が落ちました。以前浜松の街並み…

田口幹人「まちの本屋」

本の利益って本当に低いんです。街の本屋さんの苦境はよくわかります。中学生の時に行っていた本屋さんはもうありません。浜松でも小規模の本屋さんがいつの間にか閉店しています。寂しい限りです。田口氏のような店員がいるお店はとても面白いのではないか…

外山滋比古「リンゴも人生もキズがあるほど甘くなる」

「サピエンス全史」上巻と下巻の間の休憩です。 How to本に近いでしょうか。 より良く生きていくにはどうするか。 賛成1/3 違った意見1/3 という感じです。 すぐに読めますが、どうしても読まなければいけない本ではありません。 リンゴも人生もキズがあるほ…

ユヴァル・ノア・ハラリ「サピエンス全史 上巻」

読み応えのある本です。まだ上巻です。難しいところは催眠効果があります。うつらうつらし、少し戻り、うつらうつらし。でも全体的に面白い内容の本です。簡単に言うと、人間の歴史から人間とは何かという考察をしている本です。少し違った視点を持つことが…

新田次郎「霧の子孫たち」

小学校の時、車山に登りました。夏なのに涼しく、木が無くて少し寂しい印象でした。大人になると夏の高原の美しさに目を奪われます。その車山のある霧ヶ峰に関する実話がモチーフです。新田次郎氏も関係者。人間が活動領域をどんどん拡大してゆきます。その…

三浦 しをん「月魚」

ブログの前はmixiでレビューを書いていました。 このブログにインポートできないか調べてみたのですが、どうも無理そうです。 2008年07月31日 花火の後のなんとも言えない切ない気分に似ています。古本屋さんだし。エレファントカシマシの「今宵の月のように…

村上春樹「THE SCRAP」

若いです。 文章も内容も”若い”の一言に尽きます。 だいぶ前に読んだときはそんなに若いと思いませんでした。 とにかく若いんです。 35才前後の時の文章のようです。 「オリンピックに関係ないオリンピック日記」が最高です。 これを読んだ後に「シドニー!…

今朝の浜松市上空

昨日はすごい雨でした。 ずっとではないのですが、時折どさどさ降ります。 浜松市はいつも避難指示がすぐ出ますが昨日は静かでした。 知らないだけかも。 新型コロナウイルスの自粛で、今年はゲリラ的豪雨は減ると予想していましたがそんなことありませんね…

エトガル・ケレット「あの素晴らしき七年」

エトガル・ケレット氏のことは何も知らずに読みました。だからなのか非常に面白い人だと感じました。独特の視点で物事を観察している方なのでは。子供も奥さんもお父さんもみんな面白い。ご両親はホロコーストも体験しています。イスラエルやパレスチナの人…