2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

宇野千代「天風先生座談」

中村天風さん、すごい人ですね。 波乱に満ちた人生ではないでしょうか。 インドでの悟りへの過程が非常に興味あります。 前向きに生きなければいけません。 天風先生座談 (廣済堂文庫) 作者:宇野 千代 廣済堂出版 Amazon 宇野千代「天風先生座談 読書空間 ひ…

パール・バック「大地 (4)」

最終巻、ついに終わりました。 長かったけれど、面白かった。 1900年代初頭の中国を知っている著者だから書けた物語だと思います。 貧しかった王龍の勤勉さ。 子、王虎の豪快さ。 孫、王淵の繊細さ。 孫が少し祖父の時代に良さを感じている部分に救われます…

パール・バック「大地 (3)」

ついに3巻まで終わりました。 第二部 息子たち から 第三部 分裂せる家 の途中までが3巻です。 第二部では王虎が、第三部では王淵が中心となります。 王龍の孫の時代まで来ました。 王龍が築きあげた富を、息子たちがうまくつなぎます。 一人は商人、一人は…

坂本光司「利益を追わなくなると、なぜ会社は儲かるのか」

「大地」の合間に復習です。 坂本教授の本は本当に勉強になります。 何度読んでもいいですね。 中小企業の方はぜひ読んでください。 経営者でなくとも参考になるかと思われます。 間違いの無い道だと思います。 利益を追わなくなると、なぜ会社は儲かるのか …

パール・バック「大地(2)」

2巻は王龍の息子の時代になります。 主に3男、王虎の物語へ。 大地に根付いた王龍とは違い、戦いにより大地を求めます。 個人的には、太陽の恵みである農作物をこつこつ作って行くほうに魅力を感じます。 物語としては面白いことに違いありませんが。 前半終…

パール・バック「大地(1)」

中国の田舎を舞台にした壮大な物語。 まだ1巻を読んだに過ぎませんが、すごく面白いです。 こつこつ積み上げ、それでも自然環境から貧困にあえぐ。 せつないけれど、これが人間なのだと思います。 大地からの恵みを大切にしなければいけません。 2巻以降がた…

中谷宇吉郎「科学以前の心」

戦前、戦後を生きた中谷宇吉郎。 手を動かしてきただけあって、説得力があります。 雪の研究、皇室へのプレゼン、科学とは何か。 「機械が増えて便利になったけれども、そのために時間に追われている」というようなことをおっしゃっています。 現在はさらに…

かこさとし 福岡伸一「ちっちゃな科学」

かこさんと福岡ハカセの共著。 かこさんがご存命とは知りませんでした。 大変失礼な話ですね。 ごめんなさい。 かこさんの絵本は興味を引く何かがあります。 小さいころ「だるまちゃんとテングちゃん」を何度も読みました。 お二人とも理系と文系を分けるこ…

宮本輝「異国の窓から」

ドナウの旅人を先に読むべきか、こちらを先に読むべきか。 判断が付きませんが、どちらでも良いような気がします。 ドナウの旅人と同じ経路を旅したのですね。 当時共産圏を旅するのは相当大変だったと想像します。 宮本氏の文章は、小説もエッセイも、甲乙…