2016-01-01から1年間の記事一覧

横田増生「仁義なき宅配」

先日、雑誌で横田氏がユニクロでアルバイトをした記事を読みました。 面白いことをする人だな、と。 それがきっかけです。 この本も非常に面白い。 ヤマト運輸と佐川急便でアルバイトをします。 今日、NHK NEWS WEBで佐川のセールスドライバーが、不在に頭が…

夏目漱石「吾輩は猫である」

夏目漱石はいろいろ読んできたのですが、なぜか手に取る機会のなかった本です。 読んでみて、難しいけれど、その後の漱石の基礎となることが良くわかります。 猫目線なのでとても自由です。 話も猫のようにあっちへいったり、こっちへいったり。 初めての小…

池上彰「知らないと恥をかく世界の大問題 (7)」

今まで池上さんの本を読んできたのですが、その集大成ですね。簡潔にわかりやすく、事実だけを書いてあります。なんとなく池上さんはこっちの意見ではないか、と思わせるところもありまが。 そうだったのか シリーズも読むと理解が深まります。 知らないと恥…

池上彰「池上彰とホセ・ムヒカが語り合った。本当の豊かさって何ですか?」

ムヒカさんは貧富の解消をするためにいろいろなことをしています。 人間はなぜ生きるのか。 人工知能が人間の仕事を奪う、といわれていますが、そんな味気ない社会にしたいと本当に思いますか? これ以上欲しい物ってありますか? 一度みんなで真剣に考えな…

梶原しげる「不適切な日本語」

同感できること多々ありました。 オリンピック等で勇気、元気をもらいました、には違和感があります。 なごり雪とか家並とか白夜の経緯は興味深い。 歩きスマホにも納得。 最近気になる言葉は「実態」。 結構乱発されています。 不適切な日本語(新潮新書)…

平川克美「小商いのすすめ」

タイトルと中身はそのままリンクしませんが、著者の平川氏がこの本のあちこちでその理由を書いています。 内容は全面的に賛成します。 戦後の所得倍増計画は、実は貧富の差をなくすための方策だったのですね。 縮小均衡という考え方にも賛成です。 これ以上…

ヒュー・ロフティング「ドリトル先生航海記」

小さい頃、ドリトル先生は特に興味を持つことがありませんでした。小学生時代にもし読んだとすれば、どういう感想を持つのでしょうか。大人としてはそんなに惹かれる感じではありませんが、ドリトル先生の公平さには納得します。 訳も良いと思います。あとが…

恐竜くん「知識ゼロからの恐竜入門」

入門と書いてありますが、結構充実しています。 恐竜ってすごいですね。 調査が現在進行形のため、どんどん新しい情報が出て来ます。 恐竜くんについては、ラジオで話していたのを聞いて興味を持ちました。 さかなクンに許可を取りに行ったとか。 応援したい…

尾木蔵人「インダストリー4.0」

概要を知るにはちょうど良いでしょうか。どこに向かうかなんて全くわかりませんね。こういう世の中では生きてゆきたくない感じもします。そんなに急がなくても。 インダストリー4.0 第4次産業革命の全貌 [ 尾木蔵人 ]価格: 1540 円楽天で詳細を見る 尾木蔵…

池上彰「なぜ、世界から戦争がなくならないのか?」

人間は国とお金を所有してしまったところから、おかしくなってしまったのではないでしょうか。 もともと土地は誰のものでもないし、お金だって実態の無いものです。 それでもきっと戦争のない世の中がやってくるのを期待します。 なぜ、世界から戦争がなくな…

倉本聰「愚者が訊く」

倉本さんの思想は人間にとって大切なものだと思います。 その倉本さんがいろんな分野のスペシャリストと対談しました。ミツバチの話、農業の話、原発の話。どれもうーんと考え込んでしまいます。 日本は何か大きなものに動かされてしまっていますよね。 みん…

池上彰「そうだったのか!日本現代史」

そうだったのか シリーズが続きました。日本の近代史はなかなか勉強する機会がないので、とても面白い。 1990年頃からは記憶もあるし、でも当時はそこまで関心が無かったので、なるほど、と思うことがたくさんあります。 1980年代(バブル経済)が異常だったこ…

池上彰「そうだったのか!現代史パート2」

世界は憂いに満ちています。もっとやさしくなれないのでしょうか。 ガンジーさんとかスー・チーさんとかヒントがあります。 核兵器も一気にやめてしまいましょう。 全世界中が丸腰になる、という条約作ってしまいましょう。 そうだったのか! 現代史パート2…

池上彰「そうだったのか!現代史」

戦後から2000年くらいまでの世界の出来事がわかりやすく記載されています。 戦後、大国の思惑に翻弄される各国、という感じがします。 しっかりとした意思を持っていた国は現在立派にやっているのではないでしょうか。 現代史は学校では詳しく習いませんが、…

夏目漱石「漱石日記」

いつも日記を書いていたんですね。 凄いことだと思います。 この時代にイギリスに行ったり、満州~朝鮮半島を旅していることも凄い。 時代が時代だけにいろいろと考えそうです。 戦争のことや中国のこと。 イギリスにおける日本人の立場。 漱石に今の日本が…

「正しい日本語どっち?」

間違って覚えていること、たくさんあります。 知らない言葉もまだまだあります。 ちゃんと日本語を勉強せねば。 小学生の英語学習が増えたら、ますます日本語がわかんなくなっちゃいますね。 この本は2つの中から正しいものを選ぶ方式です。 ちょこっと解説…

水野和夫「資本主義の終焉と歴史の危機」

2回目です。前回よりもちょっと理解が進みました。これからはやっぱり道徳的資本主義ではないかと思います。 資本主義の大枠は同じですが、搾取をやめるとか、弱者に対しては寛大であるとか、人間的に正しくあることが重要です。 富める者は適切に分配しなけ…

薄皮あんぱんはデフレなのかインフレなのか

先日、薄皮あんぱんを食べたのですが、薄皮じゃなくなってしまいました。 昔はもっと薄皮だったと思うのですが。 原材料が上がり、結果的にあんこを少なくしているんだと想像します。 さて、これはデフレなのかインフレなのか。 普通に考えるとインフレです…

「新日本語の現場 第3集」

さらっと読めて、うーんと考えます。 正しい日本語を使えているのでしょうか。 できれば敬語も正しく覚えたいと思っています。 1集、2集は読んでいません。 少し古いので携帯等の扱いについてはこの本から変化があります。 新日本語の現場 第3集 - 困ってま…

田坂広志「仕事の技法」

仕事の技法、というタイトルですが、人間としてどうあるべきか、という課題に収斂していくような気がします。 誠心誠意、敬う、愛情を持って、など道徳心+自ら考える力、知恵、持続力 があれば、仕事も人生もうまくいく、ということではないでしょうか。 田…

藤原智美「ネットで「つながる」ことの耐えられない軽さ」

話し言葉と書き言葉の相違。 長い間この二つの相違がありました。 ここ10年くらいでネット言葉が追加されました。 ネット言葉は話し言葉に近く、書き言葉からは乖離があります。 あまりネットをしない(特にSNS)身としては、非常によくわかります。 新聞が休…

「日本の大問題「10年後」を考える」

あとがきに書いてありました。 10年前は、テレビはブラウン管、ツイッターやフェイスブックはまだなし。スカイツリーもLCCもない。 うーん。 10年後は厳しい時代になっているような気もします。 オリンピック後に不景気がきてギリシャのようになっていたりし…

夏目鏡子「漱石の思い出」

漱石が生きた時代と、漱石の人となりがよくわかります。 家族にしか、夫婦にしかわからないものってきっとあると思うのですが、この本からはそれがひしひしと伝わってくる気がします。 鏡子さんだからこそ、やっていけたし、こういう結果になったのではない…

池上彰「世界を動かす巨人たち 政治家編」

池上氏が選ぶ、現在、世界を動かす政治家6人の歴史です。 すごい経歴の持ち主ばかり。 TOPになる人は理由がありますね。 そして現在進行形なので、今後が気になります。 新聞を読むのがさらに楽しみです。 11月にヒラリー・クリントンは大統領になりそうです…

藻谷浩介・養老孟司「日本の大問題」

かなり難しいテーマでした。 これを読んだから何かが解決するわけではありません。 ふむふむ、うーん、と悩んでしまうことが多かったように思います。 藻谷氏は悲観的、養老氏は楽観的でした。 対談本は良い本にするには非常に難しいと思うのですが、この本…

「論語」

基礎知識として知っておきたくて読みました。 良いことを言っているな、と思います。 一度だけでは到底理解できませんが。 2,500年も前の事なのに、今でも通用すると思います。 人間は変わらない生き物なのでしょうか。 井上靖さんの「孔子」に出てくる言葉…

原英史「国家と官僚」

官僚というのは相当特殊な世界ですね。 官僚と政治家と既得権益者の慣れ合いは直ぐに廃止すべきです。 総理大臣でも変えられないなんておかしな話です。 きっとどの世の中でもこんな感じだったのかとは思いますが、 不景気で、貧困者が多くなっている今、も…

和田武「再生可能エネルギー100%時代の到来」

世界の流れはすでに再生可能エネルギーですね。 いつの間にか遅れに遅れている日本。 まだ原発に頼っているの?って笑われてしまいます。 この状況を変えるにはやっぱり一人一人の選択なのだと思います。 デンマークもドイツも、とても賢いと思います。 パラ…

池上彰「日本の教育」

今まで日本の教育方針みたいなものには接したことがありませんでした。 今の日本の教育を知るにはまずは歴史認識からですね。 日本の教育方針には一本の筋が通っていないように感じます。 フィンランドのように「国は人である」という信念を持ち、教育に力を…

藻谷浩介「しなやかな日本列島のつくりかた」

自分の置かれた状況をよく把握し、問題意識があって、さらに行動力がある。 日本を少しずつだけれど確実に変えて行っている人達の対談です。 どれも良かったんですが、特に観光地、鉄道、ユーカリが丘に感心しました。 自動車の自動運転よりも鉄道を整備した…