2024-01-01から1ヶ月間の記事一覧

する、しない。

こちらに掲載されている伊藤まさこさんのキッチンを見た瞬間、お掃除ヤル気スイッチが入りました。 おかげで理想にまた一歩、近づけたような。ある段階まで来ると、種々のヤル気スイッチも慣れや条件が発生してしまい、刺激されにくくなるところをグッと踏み…

ガルシア・マルケス「ぼくはスピーチをするために来たのではありません」

人前で話すことがあまり好きではなかったガルシア・マルケスさん。それでも人々はノーベル賞作家の言葉を聞きたがります。生涯で20回と少しだけ、人前で講演をしました。この本はその記録です。 芸術方面に多大な関心を寄せるとともに、中央アメリカ、南アメ…

カレル・チャペック「園芸家12ヶ月」

プランターで夏野菜を作っていると、だんだん土づくりに興味が出てきます。土がうまくできた年ほど収穫量も上がる気がしています。 秋、冬にかけて、生ごみをプランターに投入します。コンポストほど早くはありませんが、微生物がしっかりと仕事をします。数…

2024年1月の予定

2024年1月の予定です。 年始の営業は1月10日からです。 営業日 水、木、金曜日 10時頃~16時頃 おやすみ 土、日、月、火曜日 ・静かな空間づくりにご協力ください。 ・本のみを目的としたご来店も歓迎します。 (お席をご利用の場合はお飲み物をご注文いただ…

素人

「私語厳禁!」頑固親父的張り紙のお店にするつもりはありませんが、「読書空間ひつじ日和」としましては、そこに居合わせた者が互いに配慮し合えるような、ぬくもりあるお店がいいなあと思っています。 本を読む空間という意味においても、本に出会う空間と…

「オスカー・ワイルド ショートセレクション 幸せな王子」

オスカー・ワイルドの童話3話と短編2話。短編2話は、当時なぜオスカー・ワイルドが人気だったのか納得するくらい興味深い作品でした。 ミステリーとユーモアと最先端の科学が少しずつ入っています。 このショートセレクションシリーズは、その作者の入口にぴ…

アンヌ・レエ「エリック・サティ」

不思議な人、エリック・サティ。良寛さんのように子供たちに優しく、普段からよく歩き、曲に変なタイトルを付け、楽譜に風変りな注意書きを残し、なのに魅力的な曲を数多く創り出し、人々から好かれたり、嫌われたり。 変なタイトルの曲「犬のためのぶよぶよ…

手紙

(冬の落葉松の並木道) 本日いい気分にて、“太宰さんを好き” なので「愛と苦悩の手紙 君を思い 思うことあり」を読んでみました。 膨大なお手紙、あちらへこちらへ。この方、もし今生きていたらLINEだかメッセージだか、ぴこぴこ鳴り止まないのでは。 暗い戦…

奥田英朗「我が家のヒミツ」

もし妻が突然市議会議員選挙に「出馬する」と言いだしたら。もし同期が出世し、自分が関連企業に出向となってしまったら。もし妻が隣に住んでいる人の様子をうかがい「怪しい」と言い出したら。もし娘が突然留学したいと言い出したら。もし職場に有名人がや…

ジョージ・オーウェル「動物農園」

イギリスの田舎の農園。動物たちは幸せに暮らしているようです。 ある日、自分たちは人間に搾取されているのではと気が付きます。よりよい生活をするために動物たちが実行したことは何か。 自由とは、国家とは、リーダーとは。 フェイクニュースをそれと見破…

カエルの王さま

「蛙化する」という表現を若い子たちがするという話を聞きました。「好意を持つ相手の些細な言動がきっかけで急に冷める」みたいな現象らしいですね。 グリム童話が由来と知り読んでみましたら、本来のストーリーはまた違った感じでした。美しい姫の蛙に対す…

原田マハ「ジヴェルニーの食卓」

道具が進化するに伴って変化していくことがあります。通信、交通、決済など少し考えただけでも様々な例が挙げられます。 19世紀末にチューブ入りの絵の具が売られるようになり、外で絵を描くことができるようになりました。そこから印象派と呼ばれる人達が増…

羽根田治「パイヌカジ 小さな鳩間島の豊かなな暮らし」

南の島に惹かれてしまうのはなぜでしょう。 沖縄八重山諸島には様々な島があります。二つの大きな島、石垣島、西表島。リゾート地で聞いたことのある小浜島。水牛車でおなじみの竹富島。 西表島の北方に小さな島があります。1周4km程度、人口は50人程度。鳩…

パズル

こちらのモネちゃん、よ〜く見ますと極小1000ピースのパズルです。大晦日、唐突に挑戦したくなりました。せっかくならネット購入しないで、地元にパズルの専門店はないか探しました。「冬休みにやりたい人がいるから、暮れも休まないんだよ。」と仰る店主。…

酒井隆史「ブルシット・ジョブの謎」

デヴィッド・グレーバーさんが書いた本「ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論」はとても良い内容ですし、できれば多くの人に手に取っていただきたいのですが、その分量と(585ページ)と値段(4,070円)のため、躊躇してしまう本でもあります。 この…

夏目漱石「思い出す事など」

夏目漱石の本の中でも、この新潮文庫の「文鳥・夢十夜」はわりと好きな部類に入ります。 その理由はエッセイのような、日記のような、短編のような小さな作品がたくさん入っているからです。 「鳥を御飼いなさい」から始まる「文鳥」。ロンドンや日本を舞台…

檸檬

いただいた檸檬が艶々とあまりにも美しいのでつい一枚。この子本当に檸檬なの⁈というくらいの美味しさなのです。去年も同じく感動して、実は種子から育成しております。一年たったのがこちらです。うふふ♪ 檸檬(新潮文庫) 作者:梶井基次郎 新潮社 Amazon …

ヘンリー・デイヴィッド・ソロー「一市民の反抗 良心の声に従う自由と権利」

ヘンリー・デイヴィッド・ソローの魅力は頑なではないところです。原理主義的に思っていることを押し通し、相手をコテンパンにやっつけてしまうことは一切ありません。思想も行動もとても自由で柔軟です。 子供たちに人気があったり、ガンディーがこの本を読…

新年

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。新しい年を迎えて清らかな気持ちの朝。自分の内に既にあるものを信頼し、静かな心で日々を過ごせますように。 2024年 元旦 読書空間 ひつじ日和