道具が進化するに伴って変化していくことがあります。
通信、交通、決済など少し考えただけでも様々な例が挙げられます。
19世紀末にチューブ入りの絵の具が売られるようになり、外で絵を描くことができるようになりました。
そこから印象派と呼ばれる人達が増えてゆきます。
当初印象派はあまり評判が良くなかったようです。
新しいものは称賛もされるけれど、拒否する人も出てくることについても、時代や場所に関係が無さそうです。
その印象派の画家たちを、その周辺の人々の視点で描いた短編集。
アンリ・マティス、エドガー・ドガ、ポール・セザンヌ、クロード・モネ。
光彩を捕え固定した人々。
誰もに苦しい時代があり、それを乗り越えるだけの強固な芯がありました。
原田マハさんの想像力がこの4人の人生に彩りを加えます。
原田マハ「ジヴェルニーの食卓」
読書空間 ひつじ日和