2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧

エリック・シュローサー「ファーストフードが世界を食いつくす」

誰かが不幸になるかもしれないのに、金銭的に成功しようと思うのは間違いです。 アメリカのハンバーガー業界は長い間、そういうビジネスになっていました。 2000年に書かれた本なので、現在はかなり変わっているかもしれません。 ただ、日本でもこのような状…

重松清「疾走」

どこにでもありそうな問題の積み重ねが、取り返しのつかない状況にまで陥ってしまいます。 もしかしたら今もこんな状態にある子ども達がたくさんいるのかもしれません。 なんで?と思わずさけんでしまいそうになりながら読みました。 心が締め付けられます。…

青木やよひ「ベートーヴェンの生涯」

ベートーヴェンには興味があり、そんなに多くはありませんが書籍を読みました。 ・カラー版 作曲家の生涯 ベートーヴェン ・ロマン・ロラン ベートーヴェンの生涯 どれも面白かったのですが、一番まとまりがある本でした。 今まで知らなかったベートーヴェン…

山本昇「ナビゲーション 位置情報が政界を変える」

人間は長い歴史の中で、どこに自分がいるか把握するのにすごく苦労してきました。 特に洋上では生死につながる非常に大事なことです。 GPSが手軽に使える現代はすごいですね。 自分の位置を知るには、時間が大切だとはびっくりです。 ・GPSマスター・コント…

サイモン・イングス「見る」

目の構造から、進化の歴史、目から入った情報をどのように処理するのか。それらを幅広く記載してあります。そして登場人物は、プラトン、アリストテレス、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ダーウィン、ニュートン、トーマス・ヤング、ケプラー、などのつわもの達…

ロマン・ロラン「ベートーヴェンの生涯」

読みながらベートーベンの曲が聞きたくなります。 晩年の弦楽四重奏がなぜあんなに荘厳なのか。 晩年のピアノソナタが張りつめている感じはなぜなのか。 それが判るような気がします。 ベートーベンというと日本では運命や第九の交響曲がイメージされますが…

奥田英朗「サウスバウンド」

だいぶ昔に読んで、もうすっかり忘れてしまっていました。 秘島図鑑の南波照間島のところでこの本が紹介されていて、また読むことにしました。 今回は島という観点から読みました。 主人公の父親の精神的強さに惹かれます。 確かに負けたとしてもなにかを主…

管直人「東電福島原発事故 総理大臣として考えたこと」

あの地震、津波、原発事故が起こった後、誰が対応しても完璧にこなせた人は皆無ではないでしょうか。 管氏でよかったのは理系だったことではないでしょうか。 それと政治ポリシーがしっかりあったこと。 この二つだけでも運が良かったと言うべきかもしれませ…

吉村昭「漂流」

江戸時代に鳥島に漂着して、生き残れると思いますか?しかも12年も。 ぼくは無理だと思います。 でもこの本から学ぶことはたくさんあります。 秘島図鑑を読んで、興味をもった本の一つ。 島は奥が深いですね。 それにしても、当時はかなりの数の舟が遭難して…