2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧
暮らしまわりのことは、繰り返す毎日の中でいつのまにか自分なりのやり方ですっかり落ち着き、その類いの情報はお腹いっぱいになっていました。 夢見がちな若い頃の方が、理想の暮らしや手本を熱心に探していたように思います。 とはいえ、エンドレスな家事…
ハレー彗星を肉眼で見た経験のある人はかなり少ないでしょう。 前回1986年から36年、次回2061年まで39年。 1986年のハレー彗星は、楽しみにしていた割りには見えず、がっかりした記憶があります。 調べてみると過去2000年で最も観測し難い年だったようです。…
初めて地下鉄に乗ったのは、確か中学生の時だったでしょうか。 暗くてなんとなく陰気で怖かった印象があります。 大人になると平気ですが、平気でいられるのは根拠の無い信頼みたいなものだけです。 東京の地下断面はきっとカイメンのように空洞だらけで、信…
典座(てんぞ)とは、禅宗のお寺の食事係。 修行に励む雲水や参拝者に、きめ細やかな配慮をして精進料理を提供します。 料理する者の心得は、喜心(喜び感謝する心)、老心(子を思う慈しみの心、食材や物を大切に扱い動作も丁寧に)、大心(偏ったり、とらわれたり…
2022年9月の予定です。 営業時間:10時頃~16時頃 おやすみ:土曜日・日曜日・祝日(19日、23日) 書籍目的だけのご来店も大歓迎です。 (タップorクリックで拡大します。) 読書空間 ひつじ日和
数というのはとても不思議です。 素数、エマープ、完全数、友愛数・・・。 人間が勝手に定義して使っているのに、誰かが最初から整理整頓をして考え出したようなふるまいをします。 円周率やeや虚数なんて、出身が違うのに最初から顔見知りのようです。 オイ…
不思議なエピソードが重畳してゆき、ふわふわとした気分になります。 雨の音でなんとなく意識が戻ってきたその夜、屋上のことと天狗のことについて、半分夢の中でぼんやり考えていました。 屋上と天狗がこの物語の薬味となっています。 天狗が外国人だったの…
ずっと気になっていた本を開きました。 ひっそりと贅沢な装丁。 予想どおり大満足の随筆でした。 ページをめくる度にいい香りがします。 素朴な紙質が香るこまやかな本です。 私はどちらかといえば街育ち海寄り。 山や自然に強く惹かれる気持ちもありつつ、…
哲学と聞くと、難しそうですし苦手意識を持ってしまいます。 文字からも堅苦しい雰囲気が伝わってきます。 この本を読むと誰もが哲学をしていることが分かります。 人生について、仕事について、生きる意味について、人間関係について。 「早く分かる」より…
資本主義の問題の一つは、拡大し続けないといけないという幻想に囚われていることでしょうか。 拡大するには時間を細分化し、興味関心を惹くために常に新しい何かを考えなければなりません。 これに対応できる人が優秀な人であり、そうでない人は落ちこぼれ…
娘が質問してきたことがあります。 「何とかくさこっていう本知ってる?」 「知らないなぁ。どんな本?」 「昔の本で・・・」 よくよく聞いてみると「枕草子」のようです。 確かに”くさこ”ですね。 楽しいのに図書館で働く人たちにとっては実用的なデータベ…
(さるすべりの並木) 山猫画句帖の秋にこんな句がありました。 「無花果の艶の在り処を頬ばりぬ」 ちょうどお買い物で二週連続で完熟のいちじくをみつけて満足していたところでした。 今年は完全なひとりじめには失敗。 食いしん坊で勘の良い末っ子ちゃんが、…
(このシリーズはどれも素敵なギフトに♡) 月はいいものだとばかり思っていましたが、別の一面を知った頃からは月見を楽しむ一方、ほんの少し緊張感を持って眺めています。 満ち欠けの影響を受けてしまう繊細な方もいらっしゃると思います。 月(ルナ)を語源と…
待ち遠しい時の10分は長く感じます。 何かに夢中になっている時はあっという間です。 退屈な授業の時はどうしてこんなに時計の針は遅いのだろうと思ったりもしました。 10分あれば何ができるでしょうか。 こどもたちは10分歩いて登校します。 わが家の掃除機…
写真の無い時代に、写真のような絵を描いたフェルメール。 まだまだ謎がたくさんあります。 本当にフェルメールが描いた絵なのか、判明していないものもあります。 本物か、偽物か判断するためにどうしたら良いでしょうか。 筆遣いやサインも判断材料ですが…
海岸を歩いていると様々なものが落ちています。 貝殻も良いのですが魅力的なのがガラスのかけら。 地上で割れるときは鋭利な角ばかりで、うっかりさわるとケガをします。 それが海では丸みを帯び、マットな色調が興味をそそります。 10分程度で読める短編が1…