鎌田東二「南方熊楠と宮沢賢治」

 
ハレー彗星を肉眼で見た経験のある人はかなり少ないでしょう。
前回1986年から36年、次回2061年まで39年。
 
1986年のハレー彗星は、楽しみにしていた割りには見えず、がっかりした記憶があります。
調べてみると過去2000年で最も観測し難い年だったようです。
特に北半球からはほとんど見えない位置だったとか。
 
その前は1910年。
流行っていたスペイン風邪の原因かも、と思われていたようです。
 
 
南方熊楠はハレー彗星をはっきりと見ました。
「ハレー彗星今夕より西へ見ゆ。昨夜まで東に見えしなり」
 
宮沢賢治についてはこの本の中では記載がありませんでした。
 
 
 
同じ時代に生きた南方熊楠と宮沢賢治。
面識は無さそうですが、その思想はとても似ていました。
自然に親しみ不思議なことにも興味を持ちます。
 
そして二人にスピリチュアル的なものを感じる著者。
 
ハレー彗星や宗教などを軸に二人を対比します。
 
 
 
南方熊楠さんの溢れすぎるバイタリティに打ちのめされました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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