2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

瀧羽麻子「うさぎパン」

昔、職場の近くにパン屋さんがありました。 古民家を改修した店舗内には、店主がお好きであろう音楽が静かに流れています。 どのパンも美味しく、昼過ぎには売り切れで閉店。 名前も忘れてしまったけれど、あのパン屋さんはどうしているのでしょうか。 本を…

三浦豊「木のみかた」

ミシマ社さんが、「コーヒー1杯を飲む間に読める本」として企画したシリーズの1冊です。 読むと木が気になる本です。 どの木のお話も興味深いものでした。 木への愛を感じます。 もっとしっかり木を見なければいけません。 近くの街路樹はイチョウやケヤキが…

赤い実 2

またまた「集まれ赤い実」シリーズ。 今回はマユミの実。 初めてしっかりと本物を見ました。 真っ赤な実をそっと隠して、うつ向いて。 今日もやさしさと奥ゆかしさを忘れないでねと言われた気がしました。 読書空間 ひつじ日和

2020年11月の予定

11月の予定です。営業日 平日(9時~15時頃)おやすみ 土曜日、日曜日3日(火)、23日(月)は祝日ですが営業予定です。(9時~15時頃)13日(金)は12時頃からの開店予定です。午前中がおすすめです。(ゆっくりできます)読書の時間をどうぞ。読書空間 ひつじ日和

伊藤正一「黒部の山賊」

時代は昭和20年代~30年代。黒部川源流の山での出来事です。標高は2000m以上。 山賊というのは人々の単なる噂でした。実際には狩猟生活をしている人々のことです。 戦後、物の無い時代、装備の無い時代に山の上で生活することはどんなに大変か。 面白くてど…

色を奏でる

休日、急に早朝の森を歩きたくなり、みんなで早起きして森林公園へ行きました。 こどもたちも急にカメラマンに変身します。 微妙な草木の色合いと森の音を感じながら小一時間歩いて帰宅すると、まだいつもの休日の遅い朝。とてもお得な気分でした。 歩きなが…

フェルトのブックカバー

季節外れの暖かさに拍子抜けしていた数日ですが、夕方最後のお客さまを見送るともう真っ暗。 知らぬ間に季節は移り変わっているのですね。 知人teto wool からこれからの季節にぴったりのブックカバーが届きました。 ひつじ日和とフェルトは好相性。 寒い季…

平川克美「見えないものとの対話」

「小商いのすすめ」で良い印象を持っている平川氏。 現在は「隣町珈琲」という喫茶店をやっているそうです。 ホームページを見てみたら今月リニューアルオープンです。 どんな方かよく知りませんでしたが、この本を読むと少し理解できます。 なかなか面白い…

福元ひろこ「歩く旅の本」

我が家はわりと歩く方だと思います。 少し遠めの公園でも歩いて行ったり。 徒歩は想像よりも早いんですよね。 自分の足でどこまで行けるか知ることは大切なように思います。 この本は福元さんが熊野古道を歩いた記録です。 伊勢から熊野本宮大社まで。 山あ…

髙橋真理子「人はなぜ星を見上げるのか」

著者の髙橋真理子さんの名を知ったのは、昨年ご来光を富士山の頂上で!と登山する真っ最中のことでした。 流星群がばっちり見える最高の天気に恵まれ、空を見上げれば星が降ってくる夜。ホールアース自然学校のガイドさんに髙橋真理子さんという宙先(そらさ…

せきしろ「バスは北を進む」

せきしろさんは北海道で幼少期を過ごしました。 北海道時代の記憶を文章にしています。 ノスタルジックな内容で少し胸に染み入ります。 それはもしかしたら同じように寒い地方で幼少期を過ごしていたからかもしれません。 朝、目が覚めると、外を見なくても…

赤い実

きれいに色づいたからすうりの実をいただきました。鮮やかな色に目を奪われます。 「銀河鉄道の夜」にも登場するそうですよ。 さて、どの場面でしょうか。 赤い実って訳もなくうれしくなりませんか。 動物の本能でしょうか。 お店にいらしたほとんどのお子さ…

岸正彦「断片的なものの社会学」

何とも言えない気持ちになる本でした。 世の中はみんな異なった人生を送る個の集合体です。 でも報道や政治からは十把一絡げとして考えられてしまいます。 結果どうしても齟齬が出てきます。 岸さんは愛のある視点で物事(社会)を考えていらっしゃいます。 「…

オー・ヘンリー「最後のひと葉」

「あの葉っぱが落ちたら勉強しよ」 やらなきゃいけない課題がある時に限って心の中でそんないい訳をしたものです。 その頃は部屋から斜め向かいの家の大きな木が見えたので。 「あの葉っぱがあるうちに告白しよ」 学校では楽しそうに盛り上がる友だちも。 そ…

紅葉

何の葉っぱに見えますか? 実は朝顔の葉です。 すみっこで11月なのにまだ花を咲かせ、 最後の種を実らせ、 葉は赤く染まっていました。 浜松は暖かいとはいえ、健気です。 小学生の朝顔の観察は種ができる所まで。 こんな時期まで見たことがなくて 知らなか…

宮沢賢治の詩集

美しい装丁の本は入荷するとしばらくはいちばん目にとまるカウンター奥の棚へ。 今回は宮沢賢治コレクション全10巻の中から「9 疾中・東京」を。 ゆっくり、じっくり、詩の時間。 そばに置いて、そんな時間を持てるように。 宮沢賢治さんについて詳しい方な…

四角友里「山登り12ヶ月」

四季折々の山の魅力が四角さんの優しい視点とやわらかな文章で紹介されています。 山登りできなくても、こんな体験してみたいなと思いをめぐらすだけでも、わくわく。 実際にこの本を参考に家族で出掛けてみたことがあります。 標高2100m以上の天然湖として…

アン・モロウ・リンドバーグ「海からの贈りもの」

初めて手にとったのは高校生の時です。 大事なことが書いてあると直感して購入。 その時には理解できないことも多くありました。 その後すっかり忘れ、再び手にしたのは30代になってから。以来時折、読み直して助けてもらっている気がします。 産後数年間、…

シナノ三兄弟

りんごが美味しい、うれしい季節です。 信州を代表する3品種を勝手に人気投票。 今年も1位はやっぱりシナノスイートかな。 燃えるような秋映もシャキッとシナノゴールドも捨て難い。 どれも最高に美味しいです。 長野で初めて知った表現「ぼける」 時間が経…

記憶のビーズ

大切な友人で憧れの先輩の作品がお店を彩ってくれています。 あっちに置いたり、こっちにかけたり。 一緒にお店番しているようでうれしいです。 何かを創造する人って、素敵です。 何もできない自分だから余計に、想いや背景にあるお話を聴いたり、感じたり…