2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ある小さなスズメの記録

酒井駒子さんの雰囲気ある装画。 しかも、恭しくきちんと箱に入っている。 なんだか贈りものにしたくなる感じ。 心惹かれて手に取ると、スズメがこんな知的で長生きできて…それは新鮮な驚きに満ちていました。 第二次大戦下のイギリス、傷ついたスズメとピア…

オルダス・ハスクリー「すばらしい新世界」

今ある苦しみや悲しみが薬一つで解決する世界はいかがでしょうか。 ただその世界には、 ・階級があります。 ・子どもは試験管の中で育てられます。 ・徹底的な思想教育がなされます。 ・見た目に老いることはありません。 ・ ・ 2021年のような生活をしてい…

アジアンタムブルーの克服

ずいぶん暖かくなりましたね。 春になってお店のグリーンたちもいきいきと元気になってきました。 冬の間はなるべく日の当たる所に置いてあげたり、水をあげすぎないようにしたり。 そして、葉が乾燥しないよう毎日気を配りました。 部屋の湿度管理には私の…

左右社「仕事本」

2020年4月。 皆さんは何を感じて日々を過ごしていたでしょうか。 この本は77名の昨年4月の日記です。 ウイルスという目に見えない物質が人間の感情を左右します。 前向きな人、変な思考に陥ってしまう人、具合が悪く動揺する人、普段とそれほど変わらない人…

奥山淳志「庭とエスキース」

「そうじゃ、そうじゃ、今回は、これだけはあんたに言っておかんと思っていたことがあるんじゃ」 80代の弁造さんが、30代の奥山さんに、突然声を掛けます。 自給自足のための庭を大切に育てる弁造さん。 奥山さんは14年に渡ってその弁造さんを訪ねます。 「…

桜を待つ つづき3月22日

2021年3月22日朝、浜松城天守門前の桜です。 読書空間 ひつじ日和

仏像に恋して

数年前「古都アユタヤについて簡単に学べるよ」と薦められたこちらの本。 帯にあるとおり、笑って、泣けて、勉強になる仏像めぐりの入門コミックです。 旅行前に仏像に関するにわか知識をつけようとしたのがきっかけでしたが、面白くてこどもたちもみんな回…

桜を待つ

「コーヒー頂戴〜♪」 にこにこと注文しながら、ほいっと鞄から出できたのは、なんと桜の絵。 絵をお描きになるというその方、まるで花を咲かせる翁のようでした。 その桜の絵を眺めながら思い出したのは、'‘桜守り'' 佐野藤右衛門さんの「桜のいのち 庭のこ…

星ごよみ365日

「見て!見て!今夜は星がきれいだよ!」 息子の呼びかけに家族皆が空を見上げます。 春の嵐の後で空気が澄んでいたからか、新月のせいか、確かにいつも以上に星がよく見え、キラキラと瞬いている夜でした。 空気は少し冷たくキリッとしていて、深呼吸すると…

2021年3月の予定

2021年3月の予定です。営業日 平日(9時~16時頃)おやすみ 土曜日、日曜日※17時前後まで開けている日もあります。読書、瞑想等にご利用ください。読書空間 ひつじ日和

週末の嵐が去り、春らしい日になりました。 お店の横にはシレネ・カロリニアナという鮮やかなピンク色の小花が満開です。 外は花粉もたくさん飛んでいそうですが、陽気に誘われてお散歩に出ると、かわいい花があちこちに…。 春を感じてうれしくなりました。 …

ユヴァル・ノア・ハラリ「21Lessons」

非常にエキサイティングな読書時間でした。 「サピエンス全史」では過去を、「ホモ・デウス」では未来を考察したユヴァル・ノア・ハラリさん。 今回は「今、ここ」に焦点をあて、現代をどのように生きていくべきか、各テーマに沿って述べて行きます。 目的は…

内沼晋太郎「本の逆襲」

「これからの本屋読本」と重複する内容でしたが復習になりました。 読んだ後の感想もほぼ同じでした。 本に関係した何かをやりたい方。 これから就職をする方。 参考になることが多いと思います。 豊富なアイデアとそれを実行する行動力がすごいです。 本の…

遠藤周作「沈黙」

日本は江戸時代にキリスト教を禁教としました。 当時のヨーロッパは領土を拡大するのに布教をきっかけにしていたと考えられていたからです。 キリスト教にとって厳しい時代にポルトガルから司祭が来日しました。 こっそりと夜間に人目を忍んで。 その司祭ロ…

澤田康彦「ばら色の京都 あま色の東京」

サブタイトル「「暮しの手帖」新編集長、大いにあわてる」 松浦弥太郎さんの後任の編集長、澤田さんの人となりがよくわかる本です。 30年務めていた会社を突然辞め主夫になったり。 京都へ移住したり。 突然暮しの手帖の編集長になってしまったり。 そしてサ…

革のブックカバー

革のブックカバーで印象に残っている思い出は学生時代の通学時間です。 当時はスマートフォンはありませんし、長距離移動のおともはもっぱら本でした。 たまたま電車で居合わせた方が本屋さんの包みではなく革のブックカバーを使っていると、なんだかとても…

とんぼの本「細川家の700年 永青文庫の至宝」

細川家のすごさが分かる1冊です。 歴史に名を刻む細川家。 足利家の子孫が愛知県岡崎市細川町に移住したところからはじまります。 細川幽斎、三斎。 三斎の妻、細川ガラシャ(明智光秀の娘)。 信長からの直筆の書状、利休から受け継いだ茶杓。 まだまだ解読で…

柳澤桂子「すべてのいのちが愛おしい」

生命科学者である著者が、センス・オブ・ワンダーを孫に語りかけます。 宇宙の起源、地球の成り立ち、生命の誕生とその神秘。 非常に分かりやすいです。 ここ数年アゲハ蝶を育てる機会がありました。 本文にもありますが、なぜあのイモ虫からきれいな蝶々が…