2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧

坂本光司「日本でいちばん大切にしたい会社4」

よい本でした。そして泣けました。 従業員を大切にする会社は結果も付いてくる。 頭では分かっているはずなのになかなかできないことです。 そして実は小さい会社の方が実践はたやすいはず。 中小企業に働いている人に、特にお勧めです。 日本でいちばん大切…

夏目漱石「明暗」

一番よいところで終わったんだと思います。 これよりも前では物足りないし、これより後だと、もしかしたらだらだらと続いてしまったかもしれません。 役者が揃ったところで、突然のシャットダウン。電源が突然落ちてしまったように。 未完作品は、未完だから…

伊坂幸太郎「首折り男のための協奏曲」

最近の伊坂さんを知らなかったので読んでみました。 短編集でした。 最初の作品は読み始めて、どこかで読んだことあるなって思いました。 「Storry Seller」に入っていたやつですね。 黒澤さんも出てきて面白かったです。 合コンの話の、ある人がどうしてそ…

村上春樹「遠い太鼓」

本棚に長い間入っていたのですが、その厚み(570ページ)からなかなか読み始めることができませんでした。 先日ふと手にとってみたら、ちょうど40才前後の文章だという内容が目に入ってきた。 同じくらいの年齢じゃないか、読まなければ、と、とうとう読み始め…

家康くんから届いたもの

先日、浜松駅で金色の家康くんをみかけました。 近寄ってみると、足元に賽銭箱みたいな箱があり、貴名受けと書いてあります。 名刺をここに入れると何かが届くらしいです。 浜松市に住んでいながら知らなかったので、とりあえず入れてみることにしました。 1…

中村航「小森谷くんが決めたこと」

まずは疑問。 これは本当に実在の人を取材して書いたのか、 それとも、実在の人を取材して書いた、ということも小説(フィクション)の一部なのか。 でも読み始めたらそんなことどうでも良くなりました。 小森谷くんの紆余曲折で、それでも実直な人生が心に沁…

堀江敏幸「いつか王子駅で」

桐光学園の特別授業を書籍化した「わたしがつくる物語」で、堀江さんが授業をしていました。 その中でこの本の内容を語っていました。「書斎の競馬」に連載していたので、馬が出てくること。 タイトルは、ちょうどその時「Someday My Prince Will Come」(い…

桐光学園特別授業Ⅶ「わたしがつくる物語」

桐光学園の特別授業を活字にしたものです。 中学、高校時にこういう話を聞けるのは非常に貴重な経験ですね。 大人になってからでも聞いてみたい。 堀江敏幸さんと、柴田元幸さんはさすがです。 池上さんはニュース解説よりも経験談の方が面白いんじゃないか…

酒井順子「地震と独身」

独身かどうかを問わず、4年前の地震はいろんな人に、想像もできない影響を与えました。 独身にスポットをあてたのは、酒井さんならではと思います。 頑張っている人がたくさんいます。 「アンダーグラウンド」みたいな雰囲気を感じました。 もうすこしライト…

スティーブン・キャラハン「大西洋漂流76日間」

普通の人は大西洋のど真ん中にたった一人取り残されてしまったら、諦めて死を選ぶと思います。 知能、技術、行動力があったからこそ、2ヶ月半も生き延びられたのでしょう。 水の蒸留方法については、何かあったときのために知っておきたいと思いました。 海…