2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

マヨルカ島

ショパンがジョルジュ・サンドと滞在したマヨルカ島を、ピアニストのフジコ・ヘミングさんが訪ねるドキュメンタリーを見ました。 愛するショパンをより深く感じたいと念願叶っての旅。聴力に気圧による影響を避けるため、時間をかけて陸路にて。何歳になって…

ベルンハルト・シュリンク「朗読者」

最近読んだ本にハンナ・アーレントさんがよく登場します。きっと今までも目にしたことがあったのでしょうけれど。 先日ハンナ・アーレントさんに関する本を読んでいて、ふと「朗読者」のことを思い出しました。確か、この登場人物もハンナだったな、と。ドイ…

茅の輪

誰もいない朝に手を合わせてきました。一年の真ん中でここまでの自分を祓い清める感じが気に入っています。さもないことですが気持ちがいいです。今朝の閃き行動、吉!でした。 (まわり方の案内通りにできました♪) 宮川の 清き流れに 禊せば 祈れることの 叶…

2023年6月の予定

2023年6月の予定です。 営業日 水、木、金曜日 10時頃~16時頃 おやすみ 土、日、月、火曜日 読書空間 ひつじ日和

中島敦「光と風と夢」

「ジキル博士とハイド氏」の作者、ロバート・ルイス・スティーヴンソンは晩年サモアに住んでいました。病弱な身体に良い温暖な南の島に興味を持っていたようです。 なぜか中島敦はこのスティーヴンソンのことを小説にしました。(ロバァト・ルゥイス・スティ…

雨の季節

(蛍袋) 雨の季節ですね。雨の日は落ち着くと仰る方もいます。受けとめ方次第ですね。雨音と共に瞑想もいいかもしれません。 ウキウキするでも沈みこむでもなく。静かな心。瞑想法とか難しいことはさておき。ただゆったりと呼吸を感じます。座って目を閉じて…

仲正昌樹「悪と全体主義」

人間はとても想像力が豊です。想像力があるからこそ誰かのことを思いやることができるし、文化芸術も楽しむことができます。 その想像力が極端に悪い方に行ってしまうのが全体主義と呼ばれるものではないでしょうか。閉塞感がある時代に、その原因は明確な誰…

夏至 2023

本日は夏至ですね。(正確には日付が変わる頃)陽のパワーで普段より活動的になれる時期でしょうか。写真は数日前ですが、7時を過ぎても明るい海辺。早めに夕食を済ませて家族揃って出掛けました。 いちばん星みっけ!空の色を眺めているだけで飽きませんね。…

京都

こちらを参考に京都に旅したお話をお客さまからうかがいました。(素敵な本のご紹介ありがとうございました!)とても充実した旅のご様子でしたので、さっそく取り寄せました。 うんうん、納得。落ち着いた好きな雰囲気の場所がずらり。いつの日かゆっくり出掛…

磯田道史「武士の家計簿」

とても便利な世の中になりましたが、なんとなく先行きに暗雲が立ち込めているような時代の雰囲気もあります。天災、疾病、不安定な物価、紛争、難民問題。世界はどこへ向かおうとしているのでしょうか。この先どのように生きていけばよいのか不安を持ってい…

大崎梢リクエスト!「本屋さんのアンソロジー」

ある人のお話。お弁当屋さんで唐揚げ弁当を注文しました。次に入ってきた人も唐揚げ弁当でした。そのお弁当屋さんはおかずとごはんが別々の入れ物に入っています。入れ物の色や形は一緒なので、おかずとごはんの区別はつきません。 家に帰って開けたところ、…

真船きょうこ「もっと!仏像に恋して」

仏像について楽しく学ぶことができる本「仏像に恋して」の第2弾。仏像に恋する真船さんが京都、奈良はもちろんのこと、大分へ、会津へ、そしてインドにも行ってしまいます。 大分の磨崖仏や会津の豊富な仏像に驚きます。 インドで生水にやられてしまった真船…

宮田珠己「いい感じの石ころを拾いに」

海に行くと石ころが気になります。形、色、模様。やっぱり長い間波の力で削られて丸くなった石ころに魅力があります。 こどもたちは目線が低い分、もっと魅力を感じているようです。不思議な石ころをどんどん拾ってきます。 宮田さんはその石が科学的になん…

今年も

咲いてくれてありがとう。薄い桃色がとってもきれい。ほんのひと晩のうちにポンポンと。いつも驚きます。 こんにちは、3年目ですね。 手入れした葉がもったいなくて、なんでも一度は水に挿してみます。けっこうな割合で根っこが出てきておもしろいです。 さ…

司馬遼太郎全講演[1]1964-1974

40代の司馬遼太郎さんの講演集。現代の40代がこのような濃密な講演ができるのでしょうか。あの時代にどんな資料をどうやって読み込んでいたのでしょう。インターネットなんて影も形も無く、テレビの情報でさえ限られていたと想像します。 当時の時代の雰囲気…

赤川次郎「三毛猫ホームズの遠眼鏡」

音楽、映画、書籍、舞台等の文化的なものをこよなく愛する赤川次郎さん。それは普通に生きている人々への愛にもつながります。別の言い方をすれば権力者と言われる人達への警戒感です。 経済や愛国を重視すると大きなものを失ってしまいます。文化的なものへ…

面倒

「ほっといて欲しいけど、ひとりはいや。」可愛いイラストに笑いながら瞬く間に読み終わりました。無理な話ですが、10代20代の自分に読ませてあげたかったかも。 よく考えるとなかなか図々しい願望ですね。かつてそのような種々の面倒な感情について相談した…

西野卓郎「ベーシックインカムから考える 幸福のための安全保障」

人々が楽しく、何の心配もなく、平穏に暮らしていくために必要な事を論じます。そのためにはベーシックインカムはとても理に適った方法です。 今まで財源について疑問があったのですが、毎月7万円程度であればなんとかなりそうなことも分かりました。 そして…

ルトガー・ブレグマン「隷属なき道」

ジョン・レノンは歌いました。国境も、宗教も、所有とういう概念も無い、全てを皆で共有する世界を想像してみよう、と。 ルトガー・ブレグマンはこの本で述べます。仕事の概念を再定義し、国境を開き、富を皆で分け与えよう、と。 どちらも夢想家だと思うか…

空間

なぜ「読書空間 ひつじ日和」なの?よく尋ねられる質問のひとつです。店主に聞いてみましたら、ごにょごにょっと、はっきりした回答は得られませんでした。その態度は経験上、答えるよりもよかったら感じてみて下さい、なのかなと思いました。本だけでもない…

アントン・チェーホフ「かもめ・ワーニャ伯父さん」

チェーホフが生きていのはソビエト連邦が成立する前のロシア帝国(帝政ロシア)時代です。シベリア鉄道の建設時期(1890年頃着工)とも重なります。 おそらく人間との交流が一番の楽しみだった可能性があります。サモワールで沸かしたお茶を飲みながらおしゃべ…