赤川次郎「三毛猫ホームズの遠眼鏡」

 

音楽、映画、書籍、舞台等の文化的なものをこよなく愛する赤川次郎さん。
それは普通に生きている人々への愛にもつながります。
別の言い方をすれば権力者と言われる人達への警戒感です。

 

経済や愛国を重視すると大きなものを失ってしまいます。
文化的なものへの補助金削減に対し、「一国の文化の水準は「長く愛され続けるもの」をどれだけ大切にするかできまるのだ。」と述べます。

 

マイノリティや貧困に対しても熱く語ります。
「弱者がさらなる弱者を叩いて留飲を下げる社会は殺伐とした砂漠のように、人の涙も汗も吸い込んでしまう。」

 

 

真の知識人という言葉が浮かんできました。

 

 

子どもたちが安心して生きて行ける世の中を大人が作っていかなければいけません。
想像力と希望を持って。

 

 

 

赤川次郎「三毛猫ホームズの遠眼鏡」

 

 

 

 

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