2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

大崎善生「孤独か、それに等しいもの」

大崎さんの「九月の四分の一」が読みたかったのですが、本棚になくてこれにしました 前回読んだ時はそんなに悪くないと思ったのですが、夏目漱石の後に読んだためか、物足りませんでした。 それでもささっと読めてしまうので何かの待ち時間とかにいかがでし…

夏目漱石「彼岸過迄」

先が気になってしまい、ずんずん読み進めました。 夏目漱石、天才だと思います。 今で言う、連作短編みたいな感じでしょうか。 登場人物のそれぞれの立場が明らかになっていきます。 人間とはこういうものかもしれません。 彼岸過迄 (角川文庫クラシックス) …

井上靖「天平の甍」

天平時代(700年代)の遣唐使達の物語。 現在であれば上海まで飛行機で3時間弱。 当時は命を掛けて舟で渡りました。 羅針盤も無い時代。 なぜ命を掛けたのか。 やはり当時は情報を得る方法がそれしかなかったからでしょうか。 大変なことです。すごいことで…

夏目漱石「私の個人主義」

夏目漱石の講演、5個掲載されています。 1911年夏と1914年。もう100年以上も前です。 しかしどれも非常に面白い内容でした。 1900年初頭にこんなことを考えていたなんて、やっぱりすごい人ですね。 講演の初めの、言い訳のような、つかみのような、どうして…

アントン・チェーホフ「結末のない話」

世の中を機知に富んだ皮肉で表現した短編集です。 短編が50個もありました。 いくつかは理解できなのもありました。 でもそのほとんどにおいて現代にも通用するものです。 1880年代の作品が多い。 1880年代の日本は、早稲田大学創設、鹿鳴館開館、上野駅開業…

洪自誠「菜根譚」

ふむふむ、と納得することばかりです。 昔も今も、国すらも越えて変わらぬ真理が記載されています。 毎日一つずつノートに書き取りたい。 まさに菜根をかみしめて深く味わうべき本です。 菜根譚 (岩波文庫) 作者:洪自誠 岩波書店 Amazon 洪自誠「菜根譚」 読…

坂村真民「こんにちただいま」

「四万十日用百貨店」を読んでいて、坂村真民さんの詩がでてきました。 この詩がよくて、それで坂村さんの本を読みました。 この本だけよんだらきっと変なおじさんだとしか思わなかったかもしれません。 まずは詩を読むことをお勧めします。 こんにちただい…

小澤征爾x村上春樹「小澤征爾さんと、音楽について話をする」

今回は音楽を聞きながら読みました。 ブラームスのピアノ協奏曲を見直しました。 ブラームスって聞いていて疲れちゃう感じがしていたのですが、そんなことありませんね。 マーラーも見直しました。 ちゃんと聞かなきゃいけません。 小澤さんが弦楽四重奏が基…

迫田司「四万十日用百貨店」

生きるとはどういうことなのか。豊かさ(経済的な豊かさではなく)はどんなことなのか。著者の迫田氏は身をもって体験している。四万十川の流域で。そして循環の中に生きていることを十分認識している。GDPでは測ることのできない、尊い生活。説得力があるし、…

城山三郎「打たれ強く生きる」

なんとなく読み始めたら面白くって一気に読んでしまいました。 昭和58年のエッセイなのでちょっと古い感じがしますが、人間が生きる基本については何一つ変わりはありません。 渋沢栄一 毛利元就 この二人のことは今後知る必要があると感じました。 経済学者…