2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「これからの暮らしかた -Off-Grid Life- トーク集」

Off-Grid Life とは簡単に言えば電源に頼らない生活でしょうか。 P211でツバメコーヒーの田中さんがおっしゃっています。 「「グリッドって何か?」というときに、ある種の常識や規範から離れて生きるということで、元々の電力という意味以外に、お金や他者…

夏休み

こどもたちの夏休みが始まり、日常がいつもよりにぎやかになっています。 暑さに加えペースを少々乱されている気がしていたので、今朝はだいぶ早起きをして自分の時間を確保。 おかげでここ数日の気持ちのざわつきがすっきり飛んで行きました。 遠くに台風の…

瀧羽麻子「左京区恋月橋渡ル」

山根くんは中学生のとき、ある元素の周期表に魅せられました。 それは抽象画のようであり、理科よりも美術の教科書にふさわしいものでした。 担任の、理科の先生が、学生のときに美術の授業で描いたものです。 それ以来理系まっしぐらのさえない男子、山根く…

シリ・ハストヴェット「目かくし」

最後に目かくしをしたのは何時でしょうか。 覚えていないほど遠い昔です。 善光寺のお戒壇巡りは、目かくしをしていないのに何も見えません。 本当に真っ暗で、歩くのが困難なくらいです。 この本の終盤に目かくしをする場面が出てきます。 とても印象的な一…

2021年7月の予定

2021年7月の予定です。営業日 平日(9時~16時頃)おやすみ 土曜日、日曜日(タップorクリックで拡大します。)読書空間 ひつじ日和

吉森 保「ライフサイエンス」

最近、浜松市にも高層のマンションがいくつも建っています。 高いところの生活はどんな気分なのでしょうか。 あれだけ高いと建てるのも大変だけれど、壊すことも大変です。 生物は建築物と違ってやわらかく構成することを選択しました。 それはおそらく壊し…

伊与原 新「月まで三キロ」

浜松市が出てくると聞いていたのでいつか読みたいと思っていました。 短編が6個。浜松市が出てくるのはそのうちの一つ。問題をかかえた人々の物語。どれも心揺さぶられるものばかりでした。 かっこいい大人と、科学的なエピソードがいろどりを加えます。雪の…

上坂和美「山中伸弥物語」

小学校高学年・中学生向けの本です。 小学生の息子が読んでいたので読んでみました。 新型コロナの件でもわかりやすい情報を発信している山中伸弥さん。 その山中さんがどうやってiPS細胞を発見したのでしょうか。 紆余曲折あり、まさに「辿り着く」という言…

ライアル・ワトソン「エレファントム」

10代のワトソンさん。 南アフリカのある夏の日のことです。 ある朝、海を眺める象を目撃します。 「その象は崇高だった。」 「何か非現実的に思えるほどのものを持っていた。」 それがきっかけで医者から動物の研究者になりました。 象に対する愛で溢れてい…

中江有里「ホンのひととき」

読書をしなくても生きていくことはできます。 それでも本を読む理由って何でしょうか。 「読書という体験にずいぶんと救われた」(中江さん) この言葉に納得される方もいらっしゃるのではないでしょうか。 また本を選ぶときどうしても同じようなジャンルに偏…

安武信吾・千恵・はな「はなちゃんのみそ汁」

涙無しではいられません。 家族の気持ちは想像を絶するものなのでしょう。 それでも千恵さんがとても前向きだったことが救いです。 はなちゃんがしっかり生きていける術を可能な限り授けました。 人間はいつどこでどうなってしまうか、誰にもわかりません。 …

細川護熙「中国 詩心を旅する」

「ことばを旅する」の第二弾。漢詩・漢文に関するもの、そして中国への旅です。漢詩・漢文にはなぜか惹かれます。 昔、漢詩を作ろうとしたことがあります。 ただその複雑さと凄さに怯み、さっさと諦めてしまいました。 それからは読む専門です。 漢字なので…

墨いろ

志村ふくみさんの「色を奏でる」や「緋の舟」に出会ってから、色や光に敏感になっていましたが、こちらは墨の濃淡や線の世界。 107歳って途方もないです。 まだ半分にも満たない自分。最後の日がわかる訳ではないから、余計に果てしなく、ちっぽけです。読み…

中村朱美「売上げを、減らそう」

京都に佰食屋(ひゃくしょくや)というお店があるそうです。 ステーキ丼を毎日100食限定で提供しています。 このお店の由来と現状を本にまとめています。 タイトルが少し過激ですが、印象としては持続可能な店舗運営の仕組みだと思いました。 とにかくお客様も…

もう、ビニール傘は買わない。

タイトルから「ビニール傘なんて買ってはダメよ」とお叱りを受けるのかと思ってしまいましたが、それは大きな間違いでした。 読み始めるとすぐ馴染みのある雰囲気だと感じたのですが、それはweb連載(東京の台所シリーズ)で既に楽しませてもらっていた方の本…

紀田順一郎 監修「はじめてであう日本文学3 食にまつわる話」

食にまつわる日本文学の短編9つ。 どれも100年くらい前のものだと思われます。 小学生向けのためか、読み仮名がふってあり、注釈と解説が充実しています。 壺井栄「餓鬼の飯」獅子文六「砂糖の用い方」宮沢賢治「フランドン農学校の豚」志賀直哉「小僧の神様…

選択

生きているとどちらかを選ばなくてはならない時があります。 その選択の大小を問わず、AなのかBなのか。 葛藤が存在すると心は乱れます。 ふりかえってみますと大事な場面では、そちらを選ぶことによって気持ちが明るくすっきりする方を選んできました。 頼…

地域批評シリーズ16「これでいいのか 静岡県浜松市」

はじめて静岡県に来たときは、とても暖かく、南国のイメージがありました。 茶畑、みかん畑、海。 食堂の給茶機から緑茶が出てきたことには驚いたものです。 静岡市にも浜松市にも住みましたが、この本に書いてあるようにお互いにライバル視している感じは全…

うれしい知らせが届きました。 実はお店を再開してから既に何人かのお客さまから、新しい命が宿った話をお聞きしました。 そのうちのおひとりが無事に出産されたとのこと。 命の誕生ほど喜ばしく希望あふれることはありません。 月の不思議な力を感じるエピ…