2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

司馬遼太郎「坂の上の雲 六」

黒溝台の戦いから、奉天戦の準備まで。 兄、秋山好古は黒溝台である程度活躍します。 北方へ出た騎兵がかなり有効ですね。 バルチック艦隊はやっとインド洋です。 やっぱりちょっと滑稽ですね。 どうやって日本海で戦うのでしょうか。 秋山真之も2度目の出陣…

司馬遼太郎「坂の上の雲 五」

児玉源太郎、すごい人だと思いました。 あまり頭を使っていなかった旅順方面の乃木に代わり、児玉源太郎が指揮をしてあっというまに逆転します。 高校野球も戦争も、指揮官が大事ですね。 バルチック艦隊がかわいそうになってきました。 残り3巻。 坂の上の…

大崎善生「いつかの夏」

新聞の書評で、大崎氏が「もうこれで最後かな」と、執筆活動の集大成を思わせる内容があり、読む気になりました。 大崎氏のノンフィクションは初めてです。 この本は意義があるのではないか、と思いました。 徹底的に被害者寄りの視点で書かれています。 磯…

司馬遼太郎「坂の上の雲 四」

やっと半分程度終了でしょうか。 長いのです。 4巻は黄海海戦、遼陽、沙河、旅順等の戦いです。 陸軍はこの頃から太平洋戦争終了まで変わらず、だから戦争ばかりしてしまっていたのではないでしょうか。 現代の戦争では海戦というのはありえるのでしょうか。…

司馬遼太郎「坂の上の雲 三」

日本政府は日露戦争には消極的だったんですね。 兵力の違い、予算の違いから劣勢は明確でした。外交による解決を最後まで模索していたようです。 外交でけでは解決できなかったのは時代だからでしょうか。 劣勢だからこそ工夫をします。 お金が無いから頭を…

司馬遼太郎「坂の上の雲 二」

2巻の終わりはこの頃のロシアについて。 どのような経緯で日露戦争に至ったか。 日清戦争も日露戦争もこんなに細かく知ることは今までありませんでした。 それにしてもピョートル大帝、すごいですね。 正岡子規と真之、漱石との交流も心温まります。 正岡子…

北野武「新しい道徳」

著者は、学校の道徳教育について、本当にそれで良いのか、という疑問から訴えます。 でも道徳は必要なものだとも認識があります。 そもそも道徳という言葉が一人歩きしてしまい、都合よく解釈しているために起こっている問題ではないでしょうか。 結局、寛容…

森まゆみ「暗い時代の人々」

新聞の書評で紹介されていて興味を持ちました。 共謀罪が強行採決されてしまった今、本当に似た時代になってしまったと思います。 戦争が全面的に賛成されてしまった世の中でも、正しいことをやっていた人たちがたくさん居たのは救いです。 みんな逮捕歴があ…