2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧

三島邦弘「失われた感覚を求めて」

「計画と無計画のあいだ」でミシマ社に興味を持ちました。 この本を読むきっかけにもなりました。 しかしながら、そんなに興味がわいてくる内容ではありませんでした。 城陽市に拠点を作るが、それが失敗だった、というお話です。 長野県出身者からみると、…

森鴎外「山椒大夫・高瀬舟 他四篇」

山椒大夫は大正3年に書かれたそうです。もう古典と言っても良いでしょうか。 大正3年は西暦1914年ですので、ちょうど100年前の作品です。 この本には短編が6作入っています。 100年前の生活は、想像に難いですね。 きっと今より厳しい生活をしていたんだと思…

三島邦弘「計画と無計画のあいだ」

こういう出版社を応援したいです。 熱量よりも、違う目的で売られている本が多い気がします。 かつて本屋をはじめたときの動機と少しかぶっていました。 しかも、ほぼ同じ時期なのも何かの縁です。 その時に知っていれば確実に仕入れていた本です。 取次さん…

ポール・ゴーギャン「タヒチ・ノート」

モームの「月と六ペンス」を読むと、ゴーギャンのことを知りたくなります。 これはゴーギャンのことを知ろうと思って読んだ本です。 内容は、ゴーギャンがタヒチに行って惹かれ、書いた「マオリの古代信仰」とその解説です。 「マオリの古代信仰」は、フラン…

平川克美「小商いのすすめ」

おそらく、この先経済的に成長することは無いだろう、 と皆さんなんとなく体感しているのではないでしょうか。 それはヒューマンスケールの逸脱が一つの原因である、と著者は考えます。 そして小商い的精神がヒントになるのではないかと。 実際に小商いが、…

岡倉天心著、立木智子訳「茶の本」

翻訳者、立木さんの解説が各章にあり、それが理解を深めます。 また本書の紹介は”訳者あとがき”の最後の文に尽きると思います。 「情報産業やメディアの発達により、ますます世界中に存在する文化が画一的になり、 それぞれの独自性が失われてゆくのではない…

サマセット・モーム「月と六ペンス」

2回目ですがやっぱり良い本でした。 ゴーギャンのことは知りませんが、こういう人だったんでしょうか。 他人の評価、名声、地位等全く気に掛けない生き方が羨ましいです。 最後はお祭りや打ち上げ花火のあとのように、せつなさと余韻が残ります。 ゴーギャン…

穴を埋める 雪をかく

養老先生の本を読んでいたら、 「個性を発揮しようとする前に、とにかく目の前の穴を埋めなさい。」 (間違っているかもしれません。こんなニュアンスです) と、耳が痛くなるような言葉に出会いました。 確かに、仕事をしているといろんなことがありますが、…

スコット・フィツジェラルド「ベンジャミン・バトン」

フィツジェラルドの本は「グレート ギャツビー」しか読んだことありませんでしたし、特殊だと思っていました。 短編もかなり面白いことが分かりました。 とても能力のある人だったんですね。 映画「ベンジャミン・バトン」を観なければ、この本を読もうと思…