サマセット・モーム「月と六ペンス」

 
2回目ですがやっぱり良い本でした。
ゴーギャンのことは知りませんが、こういう人だったんでしょうか。
 
他人の評価、名声、地位等全く気に掛けない生き方が羨ましいです。
最後はお祭りや打ち上げ花火のあとのように、せつなさと余韻が残ります。

 

ゴーギャンの人生について、ちゃんと知りたい。
タヒチに行きたくなりそうですね。

 

月:手に届かないもの
六ペンス:とるに足らないもの
 
なるほど。



 

サマセット・モーム「月と六ペンス」

 

 

 
「ぼくは、描かなけりゃならないんだ、といっているだろう。そうするほかないんだ。人が水の中へ落ちたら、どういう泳ぎ方をしようと、うまかろうが、まずかろうが、そんなことは問題でない。水から出なきゃ、溺れてしまうだけだ」
 

 

自分のもっとも望むことをすること、自分に心に好ましい状況で生活すること、みずからに満ち足りること、それが一生を台無しにすることなのだろうか。年収1万ポンドと美人の妻とを持ち高名な外科医になることが、成功というものだろうか。
それは、人生とはどういう意味を持つものだと考えるか、社会の要求をどれほど重んじ、あるいは個人の要求をどれほど重んじるかということにかかわるのではないかと思う。
 

 

悪魔というものは、いつでも自分の都合のいいように聖書が引用できる。
 
 
 

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