2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

健忘

4月が終わろうとしています。 今週はお花を用意し忘れてしまい、たまたま咲いてしまった「小松菜の花」に助けてもらいました。 我が家にいる「何でも発芽させる人」が、それだけでは飽き足らず「根っこからどこまで再生可能か」の実験をしていたのです。 「…

雨の予感

本日曇天、たまにさす薄日も頼りなく、湿気を早めに察知したくせっ毛は、このあと天気が崩れることを教えてくれています。 文字を読みたい気分でもないしなあ...。 そんな気分にぴたっと同調したのは、ソール・ライターの写真集でした。 太陽の燦々とした光…

古今東西の名画を模した親子3人による 「アーブル美術館大贋作展」 こちらはいつながめても思わずくすっと笑い出してしまう、ごきげんな作品集です。 何億円の名画より、誰々の何々より、 楽しい!ってすごいです。 わいわい親子で描いた様子が目に浮かび、…

なにかいいこと

お散歩中のレモンの木に触発されてか、近頃レモンが気になる存在です。 何かないかな…。 梶井基次郎「檸檬」 昔々、父の本棚にみつけた時、レモンの漢字をましまじと見入ったな。 う〜ん、これは父の雰囲気。 何かないかな…。 なにかいいこと?…あった!レモ…

2021年4月の予定

2021年4月の予定です。営業日 平日(9時~16時頃)おやすみ 土曜日、日曜日(クリックやタップで拡大します)月と花お散歩後に読書はいかがでしょうか。読書空間 ひつじ日和

宮本輝 吉本ばなな「人生の道しるべ」

宮本輝さんの本(小説)が急に読みたくなりました。 手元にあったのがこの本でした。 対談集なので小説ではありませんが。 書くことについて、人生について、家族について、そして健康法までおしゃべりします。 30年前にも対談したことがあったそうです。 二人…

あやうく一生懸命生きるところだった

「一生懸命」とか「頑張る」という言葉がなんとなく嫌いで、なるべく使わないようにしています。 とはいえタイトルのように「あやうく」思考のぐるぐるにもっていかれそうになったり、置かれた状況に飲み込まれそうになったり。 普段はさほど他者が気になら…

原田マハ「風神雷神 Juppiter,Aeolus(上) 」

俵屋宗達の描いた風神雷神図屏風。 この絵を出発点とし壮大な大河ドラマのような出来事が巻き起こります。 あの点とあの点がつながり、そしてあの人たちまで登場します。 まだ上巻なのに。 生没年不詳の俵屋宗達をめぐるミステリーとも言えます。 原田マハさ…

J.D.サリンジャー「フラニーとズーイ」

サリンジャーさんの本はなんとなく手に取り難く、かなり長い間手元にあった本です。 ところが読み始めてみるとすいすいと進みました。 鈴木大拙とか小林一茶とかが出てきます。 「ナイン・ストーリーズ」に収録されている「バナナフィッシュにうってつけの日…

峠を歩く

少し汗ばみながら急な坂道を登ると見えてきたのは駿河湾。 興津側から由比に向かって薩埵峠(さったとうげ)を歩きました。 南側はどこまでも続く青い空と海。 行き交う船ものんびりと。 山側には新緑の生き生きしたエネルギー。 びわや甘夏みかんが実り、ツツ…

カトヤ・パンツァル「フィンランドの幸せメソッド SISU(シス)」

2020年 世界幸福度ランキング1位のフィンランド。 フィンランドにはSISU(シス)という言葉があるそうです。 困難や新たな物事に進んで向き合う姿勢です。 (この本では少し硬いもののように感じましたが、実際にはもう少し柔軟ではないかと想像しました) SISU…

「ゴエンカ氏のヴィパッサナー瞑想入門」

なぜ瞑想をするのか。 その先に何があるのか。 この瞑想方法は簡単に言えば、ひたすら観察することです。 自分の呼吸を観察し、全身の感覚をくまなく観察します。 こころは体の感覚と密接しています。 人の感情は体の感覚(五感)に由来します。 感覚に反応し…

垣谷美雨「うちの子が結婚しないので」

「定年オヤジ改造計画」も実際にありそうなお話でした。 こちらも実際にありそうですし、どちらも社会的には考えるべきテーマです。 なかなか結婚できない女性を持つ一家を通し、結婚とは何か、必要なものなのか等考えるべき内容が提示されています。 かとい…

よく晴れた日の午後のことです。 「あ〜、どこかに出掛けたい!」 全会一致で向かった先は遠州の春の海。 雲ひとつない青い空。 今まで一体何度ここを訪れたでしょう。 海に近付くと風が潮の香りを運んできます。 ここに来る度、初めて海を見たこどものよう…

吉田篤弘「百鼠」

久しぶりの吉田篤弘さん。 3つの短編集です。 「一角獣」「百鼠」「到来」。 この本のきっかけは志村ふくみさんだそうです。 茶色と鼠色をめぐる「四十八茶、百鼠」に関する話を聞いたこととで「百鼠」が脳裏に焼き付いてしまいました。 そして3つとも第一章…

’’手’’をめぐる四百字

自分の手を見つめながら… 真似をして''手''をめぐる二百字ちょっと。 手のひらの部分が大きく、小柄な割にぽてっとしっかりした手。 母の手も、祖母の手もよく似ています。 働き者の祖母が健在の頃、三つ並べてそっくりだねえ…と笑ったことがありました。 そ…