よく晴れた日の午後のことです。
「あ〜、どこかに出掛けたい!」
全会一致で向かった先は遠州の春の海。
 
雲ひとつない青い空。
今まで一体何度ここを訪れたでしょう。
 
海に近付くと風が潮の香りを運んできます。
ここに来る度、初めて海を見たこどものように新鮮な気持ちに満たされます。
 
じっと冬眠していたものが解放され、裸足で駆け出すと、身体も軽やかでどこまでも走れそうです。
 
海はやっぱりここ。
荒々しいくらいの遠州灘。
すべてがスカッと清々しく感じられます。
 
海のないところで育った夫はどんな想いで眺めているのかと気になってみたり。
 
絵本の「うさこちゃんとうみ」みたいな日だねと貝殻を拾い集めたり。
 
 
 
 
 
うさこちゃんシリーズは短いお話ばかり。
石井桃子さんの調子のいい訳のおかげで、読み聞かせ嫌いな不良母さんの私でもよく読んであげることができた絵本です。
 
 
さすがにうさこちゃんのように帰りの車で寝てしまうことはありませんでしたが、少し火照った頬と心地よい疲労感で、この日はみんな早い時間からぐっすり眠りました。
 
 
 
 
 
 
 
 

ディック・ブルーナ「うさこちゃんとうみ」

 

 
 
読書空間 ひつじ日和