2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

原田マハ「生きるぼくら」

表紙が東山魁夷さんの絵です。そして蓼科が舞台だと知り、興味を持ちました。現代に潜む様々な問題を蓼科の雄大な自然が包み込みます。 そしておむすびパワー。森のイスキアの佐藤初女さんのようです。原田マハさんも蓼科にお住まいだとか。文中にケイトウが…

かぼちゃ

10月が終わろうとしています。 かぼちゃのおばけは苦手なので小さなかぼちゃで気分だけ...。 今月もありがとうございました。 休日に家族で登った秋葉山。 登山で参拝すると黄金の鳥居の輝きがいっそう増しているような...。 末っ子もしっかり歩けて、感無量…

ユヴァル・ノア・ハラリ「ホモ・デウス 下」

人間は近代に入り神よりも人間を崇拝してきました。著者は人間至上主義革命と言います。テクノロジーがそれに拍車をかけます。テクノロジーの進歩に伴い人間があいまいに物事を決めるよりも、AI等のコンピューターに判断してもらう方がより幸せに近づくので…

千日紅

まるくて可愛らしい千日紅(せんにちこう)。 長く千日も⁈花が楽しめるのが由来だそう。 でも、花だと思っていた部分は苞葉。 中に小さな黄色い花がかくれていました。 なんてひかえめなお花。 真実はわからないものです。 きれいだし、ま、いっか。 これまた…

北山耕平「自然のレッスン」

地方都市の街中育ち。 いつも見えるタワーの代わりに煙を噴く浅間山が目の前にある。 急に訪れた暮らしの変化。 圧倒的な自然に感動とパンチを浴びるばかりのあの頃、娘はまだ幼くてかごいっぱいに姫りんご(アルプス乙女)を拾ってはしゃいでいました。 あの…

2020年10月の予定

10月の予定です。営業日 平日(9時~15時頃)おやすみ 土曜日、日曜日午前中がおすすめです。(ゆっくり読書はいかがでしょうか。)本だけ購入することもできます。読書空間 ひつじ日和

「どんぐりと森のおはなし」の続き

先日ご紹介した「どんぐりと森のおはなし」の続きです。 ACORN vol.2「ウッドランド、ウッドワーク」が届きました。 「続きが来たので〜!」と冊子を届けるため、お忙しい中お立ち寄り下さり、本当にありがたいです。 「生物の多様性を支える森」についてや…

ヨシタケシンスケ「ものは言いよう」

イラスト中心のエッセイです。 ヨシタケシンスケさんが、なぜ現在のヨシタケシンスケさんなんのかが良くわかります。 楽しいです。 娘にもヨシタケシンスケさんに似ている、と言われます。 確かに共通点があります。 ・同学年である。 ・坊主である。 ・服装…

金木犀

ここ最近、目覚めて窓を開けると隣の家から金木犀の香りがしてきます。 部屋中がよい香りに包まれてうれしいです。 末っ子がお守りを作ってくれました。 木片にフェルトを巻いてひもをぐるぐる。 商売繁盛のお守りかな? なんだかすごく効きめがありそう。 …

白洲正子「白洲正子自伝」

白洲正子さんの本を読むと”凄い方だなぁ”という感想を持ちます。 この本を読むとさらにそう思います。 若かりし昭和天皇が出てきたり。 吉田茂と旅行をしたり。 お友達が皇室に嫁いだり。 戦争のずっと前にアメリカに留学したり。 それでいて、あっけらかん…

落ち葉

子どもが落ち葉拾いをしてきました。 乾かして学校で何か工作するようです。 きれいな色の葉をみつけてうれしそう。 いちばん好きな季節がやってきました。 散歩に出かけたくなります。 この季節にぴったりの冊子 ACORN vol.1 「どんぐりと森のおはなし」 …

ケイトウ

「花持ちがとてもいいんですよ」 お花屋さんに勧められ、しばらくの間深い赤でお店を彩ってくれたケイトウ(鶏頭)。 たしかにトサカの様ですが、それよりも音の響きから毛糸を連想してぬくもりを感じて飾っていました。 「花が終わり始める少し前につるせば鮮…

ユヴァル・ノア・ハラリ「ホモ・デウス 上」

今人類は”旱魃や感染症やテロよりもマクドナルドでの過食がもとで死ぬ可能性の方がはるかに高い”という世界に住んでいます。 すべてのリスクを回避し、テクノロジーを駆使し、現在「不死」に向かっています。不死を手にすれば、ホモ・サピエンスはホモ・デウ…

宮下奈都「はじめからその話をすればよかった」

宮下奈都さんのエッセイ集。 3人のお子さんの子育てとか、福井での生活とか。 ご自身の作品についての文章もありました。 読みたくなります。 数ページのものがほとんど。 隙間時間におすすめです。 表紙の動物はヤギですね。 ひつじではありませんでした。 …

くり

立派な栗をいただきました。 下処理は手間がかかりますが、台所でおしゃべりしながら思いがけず楽しい時間。 秋になると毎年、彼女もこうして栗ご飯にしてるのかな。 遠くの大事な友だちを感じながら豊かな気持ちになりました。 読書空間 ひつじ日和

高村友也「スモールハウス」

何にでもあてはまると思いますが、小さくすることにはメリットとデメリットがあります。それも人によって変わります。 メリットの割合が多いと感じる人にとっては最高のものになります。 ローレンスさんのスモールハウスが一番好きでした。 スモールハウスー…

原田宗典「やや黄色い熱をおびた旅人」

2018年に発行された本ですが、内容は21年前に紛争地帯を旅した時のものです。 「ただ戦争反対を訴えるためにこの物語を書いたわけではない。一読して何かを感じてくれれば、それでいい。何も感じなかったら、それは私の問題である。」 十分伝わりました。 ミ…

若松英輔「悲しみの秘義」

お客様に教えていただきました。 ことばが心に浸透していくようです。 「現代人は情報を取り入れることに忙しく、不可視なものを「よむ」ことを忘れている。「よむ」とは「空気の濃密な場所」へ赴き、言葉の奥にひそむ意味を発見することではないだろうか。…

ジャレド・ダイアモンド「銃・病原菌・鉄 下」

下巻では、文字、発明、集権化社会の移行の理由について考えます。そして各地域の歴史を知り、ヨーロッパが世界を席巻していった理由を解明します。結論は地理的なものに集約されていきます。 地理的条件が同じ中国がなぜヨーロッパに後れをとったのかは興味…

吉本隆明「共同幻想論」

非常に難しい内容でした。 思想や哲学の領域です。 この社会には上位構造があり、「自己幻想」「対幻想」「共同幻想」で出来ています。 遠野物語や古事記を題材にしてこの3つの幻想の構造を説明します。 三つの幻想構造が全く理解できませんでした。 そして…