読書空間 ひつじ日和

浜松市の小さな書店です

2025-01-01から1年間の記事一覧

太宰治「グッド・バイ」

太宰治の最後の作品「グッド・バイ」。自分の未来を予言するかのようなタイトル。内容もその死につながりがあるのではいかと思ってしまいます。その上に未完成です。 もし完成していたらどんな作品だったのか。続きを誰かに依頼したい気持ちもわかります。 …

年の瀬

今年もいろいろあったと思うのですが気の利いたことを書こうと思った途端に思い出せなくなりました。そんなものですよね。今、よかったな、楽しかったな、という感覚に包まれていることが全てですね。 読書空間ひつじ日和としましては、場を整え、本の力を信…

眠れぬ夜

目が冴えてしまったある晩「やさしいダンテ」を読んでみました。 ダンテはなぜベアトリーチェ(交流の無い方)を一途に想い続けたのか。理解不能で興味を持ちました。 以前に借りたダンテの「神曲」そのものは難解でお手上げ。註を読んでいるだけで日が暮れそ…

柳澤桂子「いのちと放射能」

ひとりひとりの小さな選択が社会を作っています。小さなお店が無くなってしまうのも、原子発電所が稼働しているのも、そのような選択の積み重ねの結果でしょう。 では選択するときにそこまで深く考えているでしょうか。考えていない、と言う人がほとんどでは…

お知らせ

いつもありがとうございます。 心静かにゆったり本に出会うために喫茶の提供は終了させて頂きました。 よりいっそうシンプルに小さな喜びが循環する場として整えて参ります。 読書空間 ひつじ日和

リメイク

こどもたちが幼い頃に幼稚園のクリスマス会でいただいたおもちゃの小さなツリー。いつのまにかチャームが破損したり紛失したり。愛着があるので「2025 クリスタルバージョン」にリメイク。いい思いつきでした。 窓辺に置くとおひさまの光を受けてキラキラと…

微分積分

中学生の息子から「微分、積分って何?」と聞かれて、答えられませんでした。微分は細かく分ける。積分は足していく。くらいしか思い浮かばず、これでは理解できるはずもありません。 わかりやすそうな本を読むことにしました。高校の時の数学を思い出した上…

さむがりやのサンタ

我が家に約20年近く通ったサンタクロースが御引退。毎年サンタさんへのクッキーやミルク、トナカイさんへのにんじんも用意し、翌朝は食べた痕跡を探すのがお楽しみ。手紙にもしっかりとお返事がありました。 引退の理由は、寒がりなもので皆が寝静まってから…

2025年12月の予定

2025年12月の予定です。急に日程、時間等、変更する可能性があります。事前に当ブログでご確認ください。 営業日 水、木、金曜日 10時頃~16時頃おやすみ 土、日、月、火曜日 ・静かな空間づくりにご協力ください。・喫茶の提供はございません。 読書空間 ひ…

内田百閒「蓬莱島余談-台湾・客船紀行集」

日本郵船で働くことになった内田百閒さん。そこから船に乗りまくります。 神戸、下関、門司、そして台湾。 船で遠くに行ってもわりと船の中で過ごします。観光みたいなことに興味が無さそうです。全員船の外に出てしまい、食堂に行ったら一人ぼっちだった、…

管啓次郎「本は読めないものだから心配するな」

本屋さんが次々と閉店していく時代。その理由の一つは、本というものは、効率とかコストパフォーマンスとかタイムパフォーマンスといったものから、遠く離れたものだからです。時間はかかるし、よくわからない部分もあるし。 でもそれがきっと読んだ人の中に…

AUDREY

(reach for the moon 「麗しのサブリナ」don’t は付けずに… 十三夜の時の月です) 中学生の時、図書館でオードリー・ヘプバーンの写真集をみつけて心を奪われました。ある時期は熱心に研究(?)していましたっけ。 ちょうどその頃、ケーブルテレビの映画専門チ…

「知の英断」

エルダーズというグループがあります。元大統領や首相、事務総長、実業家など、かつて国や大きなものに関与していた人たちが参加しています。 権力は時に嫌悪感につながります。それはネガティブなイメージがあるからなのでしょう。 でもそれを世界の人々の…

服部小雪「はっとりさんちの野性な毎日」

誰も住まなくなった、山奥の土地を買った服部文祥さん。そこでは電気にもガスにも依存しない生活をしています。 一方家族は神奈川県内に住みながら、はやり野性的生活を。鶏を飼い、鹿をさばき、季節の移ろいを感じる日々。 子育ての環境としてはとても良さ…

まあるいレモン

(グレープフルーツみたい⁈) レモンをいただきました。このまん丸レモン、果汁たっぷりでとても美味しいのです。朝の白湯に入れたら目覚めもシャキーン。もうそんな季節。今年も貰えてラッキー♪ そのままいい気分で出掛けた先でみつけたのがこちらの古本。前…

安部公房「笑う月」

夢を見るときの頭の中ってどうなっているんでしょうか。経験がごちゃ混ぜになった闇鍋のようなものです。 昨日は冬瓜の夢をみました。多分スーパーでの出来事です。名前は違うのだけれど、色形が冬瓜だから買って帰ろう、と。数日前にマクワウリが売っていて…

管 啓次郎、小島 敬太「サーミランドの宮沢賢治」

サーミランドはサーミ人の国を意味します。実際に国があるわけではありません。ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ロシアにわたる広大な一帯です。 管さんと小島さんがサーミランドを旅しました。フィンランドの北限まで。宮沢賢治の想いを背負いなが…

須賀敦子さんの本

須賀敦子さんの本を手に取った理由はいくつかあります。 例えば、一時帰国の折にひつじ日和で「須賀敦子エッセンス」を購入してくれた友人。異国で暮らし異なる言語を行ったり来たりする彼女の知的なイメージと重なりずっと気になっていました。 時を越え心…

池上彰「知らないと恥をかく世界の大問題 16」

世界がこれほど不寛容な時代になってしまったのはなぜでしょうか。誰もが自分ファースト、自国ファーストになってしまっているように思います。 その結果が今世界で起きていることの全てのような気がします。戦争、気候変動、心の問題、パンデミック、格差・…

おぼけん「新百姓宣言」

このまま強欲資本主義が続いて欲しい、と言う人は少ないのではないでしょうか。何よりもお金や効率が優先される世の中では閉そく感もありますし、その結果、疾病や環境問題も起こります。 ではどんな世界が必要か。何年もかけておぼけん(渡邉賢太郎)さんが思…

チャイorコヒー(?)

(缶の中に可愛いお匙があってうれしい) インド土産で茶葉を頂き夫婦でお茶の時間のこと。寒くなりお待ちかねのチャイを淹れてくれた夫さんが、昔々のインドの話をしてくれました。 彼によりますとインドの方にしばしば「チャイコヒー?」と勧められたと。で…

2025年11月の予定

2025年11月の予定です。急に日程、時間等、変更する可能性があります。事前に当ブログでご確認ください。 営業日 水、木、金曜日 10時頃~16時頃おやすみ 土、日、月、火曜日 ・静かな空間づくりにご協力ください。・喫茶の提供はございません。 読書空間 ひ…

河合雅司「未来の年表 業界大変化」

浜松市の駅前の高いビルから街を見下ろすと、たくさんの人が住んでいるんだと実感します。かなり遠くまでびっしりと街並みが見えます。おおよそ80万の人々がこの土地で生活をしています。 ここ数年日本人は毎年80万人くらい減っています。毎年浜松市が消滅し…

石川英輔「江戸と現代 0と10万キロカロリーの世界」

一人当たり一日に12万5000キロカロリーを消費している現代。(この本から20年くらい経過していますが、1.4倍くらいになっているようです。) 江戸時代は0キロカロリー。昭和30年頃が1万キロカロリー。 その頃と比べて人類は幸せになっているのでしょうか。あま…

林檎の木

上田義彦さんの写真集をのんびりながめていましたら、林檎の木のページで手が止まりました。山深い群馬で出会ったという林檎の木。タクシーの窓から不意にみつけ、再度出掛け夢中で撮影したとありました。 そういえば、長野で迎えた初めての秋のこと。赤く実…

ブレンダ・マドックス「ダークレディと呼ばれて」

遺伝子の構造、二重らせんを解明したのがジェームズ・ワトソンとフランシス・クリックです。この二人は実験の手を動かすよりは頭の中で思考実験をする方でした。それでもなぜ解明できたのか。ロザリンド・フランクリンという女性が撮影した写真を見たから、…

服部文祥「お金に頼らず生きたい君へ」

都市部に住むということは、インフラや食べ物にお金を払う必要が生じる、ということです。 田舎に住むと、例えば畑があれば野菜はある程度自給できます。裏山を持っていれば、電気に頼らず暖を取ることができます。 もう誰もいない村の家を購入した服部さん…

手帳2026

新しい手帳を入手しました。2025年用が使いやすかったので同じ物をレフィルだけ購入。私の手帳を羨ましがっていた息子にはフレンチブルーをプレゼント。 だんだん大人っぽくなってきたしね。彼によく似合うと思います。我々親子は時間感覚があまりなく、現在…

塩野七生「ローマ人の物語2 ローマは一日にして成らず 下」

この巻の時代はおおよそ紀元前500年代~紀元前200年代。まだまだ黎明期のローマについて。やっとイタリア半島全体が見えてきたくらいです。 紆余曲折ありました。一歩進んで二歩下がる。 味噌が発酵するように、少しずつ何かが変わってゆきます。この時代か…

姉崎等「クマにあったらどうするか」

ここ数年クマに関するニュースが増えています。食料不足が生息域の問題につながっているようにも思います。気候変動もその一因なのでしょう。 本当にクマに出会ってしまった場合、どうしたらよいでしょうか。 長年クマから様々なことを教えてもらっている姉…