2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

吉村昭「三陸海岸大津波」

2011年3月の地震とそれに続く津波はほとんどの日本人が驚愕したのではないでしょうか。その例外の一人が吉村昭さん。もしご存命であれば、やっぱり来たか、と思ったことでしょう。 明治29年と昭和8年の津波について調査しまとめました。2011年に聞いた地名が…

茶閉

「ちゃっぺい」と読むそうです。かわいい響きですね。蓋付きのお茶碗に、茶葉を直接入れて頂く作法を教えてもらいました。 (貴方はどなた様ですか) お菓子の薄紫がとてもきれい。名前を聞いてもすぐ忘れてしまう。菖蒲だったかな。調べましたら、この字ショ…

タテイトヨコイト

1900年初頭の日本。次々と戦争をしていた時代。災害や金融危機もありました。様々なインフラが整ってきたのもこの頃です。地方の農村、漁村はどのような生活を送っていたのでしょうか。 文学では夏目漱石、森鴎外、島崎藤村、泉鏡花、芥川龍之介が名を連ねま…

2023年5月の予定

2023年5月の予定です。 営業日 水、木、金曜日 10時頃~16時頃 おやすみ 土、日、月、火曜日 5月3日、4日、5日はおやすみです。 読書空間 ひつじ日和

五月

そろそろ五月も終わりですね。早いなぁ。外側の世界では、いい季節になって色々なものが一気に動き出し、溢れるエネルギーを感じるこの頃でした。 一方、ある天気のいいお休みの日。こんな日は出掛けたら本当は最高なんだろうけど、何もしたくなくてごろごろ…

シモツケ

小さなお花が集まってふんわりと。なんとも言えない風情があるシモツケ。細長く伸びた雄しべがふわふわにみえるもとかな。可愛いねとお客さまによく尋ねられました。 おかげで花の名をひとつ、またひとつと覚えられてうれしいです。花言葉は「整然とした愛」…

落合博「新聞記者、本屋になる」

書店を開業する人々のお話を読むことが好きです。その人がどのような人生を送ってきたのか。なぜ本屋なのか。どのような苦労があり、一方どんなことに喜びを感じるのか。 みんな違ってみんな良い。 新聞記者だった落合さんが退職して書店をはじめることに。…

ペガサスの記憶

(ペガサス風?) 育児書は読みませんでした。ネット情報は混乱のもと。〇〇の専門家や〇〇の先生も癖者。身近な誰かも意外と悪影響。 比較にもならない全く違うフィールドの人。外国の方とか、時代が違うとか。大きく広い気持ちにさせてくれる。正しさを要求…

南木佳士「阿弥陀堂だより」

信州にある限界集落のさらに限界的な地区。その山の上に阿弥陀堂がありました。堂守のおうめさんは90歳半ば。それでも一人で生活をします。トイレも水道もなく、冬の暖房は火鉢だけ。そんな場所で40年以上も暮らしています。その間そこから出たこともありま…

堀内都喜子「フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか」

人が働く理由の一つに金銭があります。衣食住を自分で作り出せる人以外は購入するしかありません。ある程度衣食住が整えば生きていくことができます。満足できる心があれば豊かに生きていくことも可能です。 高度に発達した資本主義社会はなかなかそれを許し…

初めて

ロマネスコをいただきました。見れば見るほど、不思議な構造ですね。 フラクタル!! なんとなく不気味で、実は今まで食べたことがありませんでした。 初めてのロマネスコ。何歳になっても人生初はドキドキしますね。 読書空間 ひつじ日和

映画

好きな映画を久しぶりに観ました。わざと長い間観ませんでした。きっと怖かったのだと思うのです。イメージを壊したくなかった。 外はいいお天気だというのに、ロールスクリーンを降ろし部屋を暗くして入り込んでいましたら、末っ子ちゃんが私を放っておいて…

藤原正彦・小川洋子「世にも美しい数学入門」

数学と聞いて想像するのは学校で習ったものではないでしょうか。複雑な計算や公式、図形や証明。嫌になっても不思議はありません。 一方神秘的なところもあります。例えば三角形の内角の和は180°というものは、この宇宙のどこに行っても変わりません。宇宙人…

ジャージの二人

緑ジャージがお洒落でとてもお似合いのお客さまがみえました。前にも素敵な緑ジャージの方がいらっしゃいましたから、ジャージの二人目♪ということですね。しまった!長嶋有さん「ジャージの二人」の古本を探しておけばよかった〜と悔しかったです。 浅間山…

吉田篤弘「空ばかり見ていた」

人生のある時期、空ばかり見ていた時期があります。そして空を全く見ていなかった時も同様にありました。 教室には窓があるので、よく空を見ていました。雪が舞う冬。トンボがひらひらと飛び交う秋。夕立ちが近いことを教える高く白い雲。 毎日遅くまで働い…

ジェローム・K・ジェローム「ボートの三人男」

急流の多い日本では、舟を川に浮かべて遊ぶという発想はなかなか出来ません。低地を流れているテムズ川ならではの物語。気分のすぐれない三人の男が気晴らしのためにロンドンからオックスフォードへ向かいます。愉快な出来事ばかりしか起きません。回想もと…

南木佳士「山行記」

小さい頃住んでいた場所は山が当たり前に存在していました。小学校の遠足は登山。中学でも何回か登りました。 当たり前にあった景色を貴重なものだと思うようになったのは大人になってから。自然の人間を癒すことのできる奥深さを知るのもやっぱりかなりの時…

茶摘み

志田島園さんのお茶摘みフェスに家族揃って参加させていただきました。心待ちにしていましたので晴れてうれしかったです。 美しい緑に囲まれて朝から黙々と摘みます。一芯二葉に摘む指先からは茶の香が。頭の中はいい感じに空っぽ。心身ともに清められていく…

渋沢栄一「論語と算盤」

バイタリティ溢れる渋沢栄一さん。過去の人の声に耳をすませます。資本主義経済を奨励しながらも、行き過ぎてしまうことには警鐘を鳴らします。思想の基礎には論語がありました。 この本で一番面白かったのは223ページからの「渋沢栄一小伝」です。ご本人が…

お茶ワーク

末広がりな志田島園さんとcha-workにあやかり「私なりのお茶ワーク」をあれこれ妄想していましたら、近頃夢中の「声に出して読みたい日本語」の中の千利休〈四規七則〉のところで、ピカ〜ンと光が降りました。 四規和敬清寂 七則茶は服のよきように点て、炭…

御田寺圭「ただしさに殺されないために」

様々なテーマを基に、今がどんな時代なのか、人間とはどういう生き物なのかを述べ続けます。 人権と多様性をの折り合い。ある面においてはメリットがある独裁的国家。キャンセル・カルチャーの時代。NIMBY(Not In My Backyard(我が家の裏庭には置かないで)…

連休

ひつじ日和は、5月3、4、5日はお休みです。みなさま、連休のご予定はいかがですか。何かあっても無くても、ごきげんに過ごせますように。できたら、混んでいない自然を感じられる場所でのんびりしたいなぁ。そして、ははははは、って笑っておきましょう♪ 読…

グリーンハンド

和製英語で植物を上手に育てることができる人をグリーンハンドと呼ぶことがあるようです。そんな人がいるなら憧れます。 ひつじ日和の植物たちのことをお客さまによく褒めていただくのですが、私自身は〈グリーンハンド見習い〉だと思っています。たぶん夫さ…