バイタリティ溢れる渋沢栄一さん。
過去の人の声に耳をすませます。
資本主義経済を奨励しながらも、行き過ぎてしまうことには警鐘を鳴らします。
思想の基礎には論語がありました。
この本で一番面白かったのは223ページからの「渋沢栄一小伝」です。
ご本人が語った内容よりも「論語と算盤」の意味がよく伝わります。
行動が自説を裏付けます。
「説苑 声はどんなに小さくても聞こえてしまう。行いは隠していてもやがて明らかになってしまう。」
女性関係だけは玉に瑕だったようです。
守屋淳(訳) 渋沢栄一「現代語訳 論語と算盤」
読書空間 ひつじ日和