2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

福岡伸一「動的平衡 ダイアローグ」

知識人8人との対談集。 すごい人達ばかり。 鋭い考えが見え隠れします。 ただ限定された紙面の中に8人分を詰め込み過ぎてしまったのでは、という感じがします。 若干の物足りなさと、対談ならではのじれったさがありました。 動的平衡を理解するには福岡ハカ…

高橋源一郎・内田樹選「嘘みたいな本当の話」

先日、ポール・オースターの「ナショナル・ストーリー・プロジェクト」のコメントで、この本があることを教えていただきました。 早速読みました。 中にはぞぞっとするものがありますね。 面白いです。 日本の方が平坦な感じがするのはなぜか。 内田樹氏は、…

「悪役 世界でいちばん貧しい大統領の本音」

ウルグアイ。 人口340万人(静岡県よりも少ない) 再生可能エネルギー率 95%。 その国の大統領をしてた、ホセ・ムヒカの半生記。 先日日本にもやってきました。 「私は決して貧しくない。質素を好むだけだ。」 「私の優先課題は貧富の差をなくすことだ。」 …

福岡伸一「やわらかな生命」

先日豊橋市自然史博物館に行きました。 とても充実した展示物で、時間が足りず、また行きたい場所となりました。 そういえば福岡ハカセがこの自然史博物館のことについて書いていたな、と思いだし、読みました。 P65にありました。 エドモントサウルスの化石…

東山魁夷「日本の美を求めて」

井上靖氏の「額田女王」を読んでいる途中でこの本をぺらぺらとめくってみていました。 偶然「やまとうるはし」の章を読み、この二つの本は繋がっている、となんとなく思いました。 一度読んでいる本なのですが・・。 読んでみてやっぱり額田王出てきました。…

井上靖「額田女王」

大化の改新後の中大兄皇子とその周辺を描いた物語。 白村江の戦いを経て、壬申の乱で終結します。 中大兄皇子と大海人皇子の皇室兄弟二人から愛されたかもしれない額田女王の視点が面白い。 すごい時代ですね。 実際はどうかわかりませんが本当にこうであっ…

長嶋有「タンノイのエジンバラ」

長嶋有さんの物語はその辺ですれちがいそうな人ばかりです。 等身大、現実。それが良い味を出します。 比喩とかちょこっと出てくる話題が、とてもマニアックです。 バルセロナオリンピックのコビーなんてすっかり忘れてました。 セリヌンティウスとか、エリ…

ポール・オースター「ナショナル・ストーリー・プロジェクト」

世の中にはすごいことが沢山起きているんですね。 日本でも同じようなことをやったら相当面白そうです。 夢で何かを知ることが以外に多いと思いました。 未知の能力がたくさんあるのではないでしょうか。 最後の「ありきたりな悲しみ」のように、物語になる…

辺見庸「水の透視画法」

長野県に住んでいる時、信濃毎日新聞を取っていました。 結構良い新聞で、そこにこのコラムが掲載されていました。 自分の生活周辺から、世界情勢まで、その内容は多岐にわたります。 空飛ぶ蜘蛛の話が出ていてびっくりしました。(58ページ) 去年宮本輝さ…